ここにも7が (5)
2020年7月10日 (金) 投稿者: メディア社会コース
厄介なことに、新型コロナウイルスは終息のきざしを見せません。
7にまつわることを連載しているので、
まったくの偶然なのですが、新型コロナウイルスに関しても触れざるを得ません。
今回の新型コロナウイルスは、7番目の病原性コロナウイルスだからです。
コロナウイルスは、エンベロープ(包み)という膜構造に、王冠(コロナ)の飾りに見える、
ピン(待ち針)のような突起が多数ついているウイルスです。
この、コロナウイルスで、ヒト(生物としての人間)に感染して、病気のもとになるのが、
これまで6種類知られていて、新しく出現したのが、今回のもので7番目だというわけです。
詳しくいうと、単に(病原性の)コロナウイルスと呼ばれているのは、
オルトコロナウイルス亜科(真正コロナウイルス亜科)のウイルスです。
風邪のもとになる4種類が発見されていたところに、
SARSコロナウイルス、MERSコロナウイルスが出現し、これまで6種類になっていたということでした。
コロナウイルスのエンベロープは脂肪でできているため、アルコールや界面活性剤(石けん、洗剤)で破壊でき、
物に付着しているなら消毒は可能のようですが、空中を浮遊している場合は容易でなく、
体内に入ると、まだワクチンなどもありません。
無症状という場合も含めて、症状さえ多岐にわたり、まだわかっていないことも多いようです。
後遺症が長引く場合があることも最近やっとわかってきたということです。
それ以降の体内での潜伏感染・再活性化も、出現からの期間が短いので、わかっていない状況です。
子供のころ水ぼうそうにかかると、中高年になった数十年後に帯状疱疹になるのは、
実は、同じウイルスが潜伏感染していて、再活性化するためなのですが、
これと同じようなことがおきるかどうかもわかっていないということです。
やはり社会的予防、とくに、換気をする、自分が無症状感染しているのではないかと思って、
人にうつさないように飛沫をかけないということを心掛けるしかなさそうです。
若年層にも感染者が確認されるようになってきたということなので、
くれぐれもお気を付けください。
連載は明日も続きます。
(メディア学部 小林克正)
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