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ここにも7が (4)

2020年7月 9日 (木) 投稿者: メディア社会コース

昨日は日本の伝統に出てくる7を見たので、
今日は、西洋の伝統キリスト教に出てくる7を見たいと思います。

なんといっても、まず、天地創造の七日間があります。
もっとも天地創造は6日間で済んで、7日目は神様も休んだということで、
それが安息日である日曜日のもとになり、1週間のもとともなったという話ですね。

ただ、これは旧約聖書に載っているので、キリスト教のさらに前のユダヤ教から始まっています。

キリスト教特有というと、日本では一般にはあまり知られていないようですが、七元徳があります。
人間がもつべき徳ということで、七つの美徳、七つの徳目という訳や言い方もあります。
キリスト教でも主にカトリックですが、次のものが七元徳です。

知恵、勇気、節制、正義、信仰、希望、愛

最初の4つは古代ギリシャからとなえられていたもので、後半の3つが新約聖書のものです。
ピーテル・ブリューゲルの絵画でも知られています。

七元徳を知らなくても、おそらく、七つの大罪は知っているでしょう。
マンガ・アニメのおかげで、超人バトルだと思っている人もいるかもしれませんが、
避けるべき欲望や感情のことで、やはりカトリックで、次のものです。

虚栄、強欲、憤怒、嫉妬、淫蕩、貪食、怠惰

聖書に直接書かれていないため出入りもあり、さまざまな訳があります。
現在のカトリック教会では、七つの罪源というようです。

上のブリューゲルも描いていますが、それに影響を与えたというヒエロニムス・ボスの絵画が有名です。

この他にも、七大天使、七つの封印など、7はキリスト教には多く出てきます。

今日は、これで。また明日に続きます。

(メディア学部 小林克正)

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