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人の名前から音楽をつくってみました(その2)

2020年8月30日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の伊藤(謙)です。

私の「音楽入門」や「音楽創作論」の授業では、ちょっとした素材やアイデアで作曲できることを学生諸君に知ってもらうために(と言いながら半ば個人的な趣味になっていますが)、学生の名前や学生が考えたフレーズから曲をつくっています。

(参考)「音楽創作論」で作曲しました[2020年1月27日]


本日のブログのタイトル「人の名前から音楽をつくってみました」と題して、このような作曲を紹介したのは今からちょうど6年前。このときは、一人の学生の名前から抽出された音名をもとにメロディをつくり、そのメロディのみを5回繰り返す曲をつくりました。

 人の名前から音楽をつくってみました[2014年8月27日]


今年の「音楽入門」では、この授業を履修した学生の中から選ばれた3名の名前をもとに、それぞれ雰囲気の異なるメロディを作出し、それらを組み合わせてピアノ曲に仕上げました。楽譜のアニメーション動画でお聴きください。


楽譜中の「音名①」「音名②」は男子学生、「音名③」は女子学生の名前からのものです。音名に該当する音符を、音名①は赤色、音名②は黄色、音名③は青色で示しましたので、それぞれ曲の中でどのように使われているかお分かりいただけると思います。

最終回の授業では、いつものようにピアノを演奏して学生諸君に聴いてもらいました。ただ今回は遠隔開講のため、Webカメラを通して演奏の様子を見てもらう形になったのはちょっと残念でした。それでも演奏後、多くの学生から拍手(チャット欄に「8888」)をもらえて嬉しかったです。演奏を聴いてもらったあとで、楽曲の構成や調性、和音の使い方など、「音楽入門」で講義した内容とリンクさせながら解説を行い、学生諸君との質疑応答の時間も設けました(冒頭で「半ば個人的な趣味」と書きましたが、授業内容に絡めることも忘れていませんよ)。

曲を聴いてもらったあとで各自に曲名を考えてもらいました。今年も「なるほど」と感心するものや、思わず微笑んでしまうユニークな案が寄せられ、どれも良い曲名で非常に悩みましたが、最終的に、「回想」の意味を持つ「Recollection」を選びました。私自身は特定のイメージを持って作曲したわけではないのですが、曲の各部分に、ある種の情景を重ね合わせた学生が多かったようです。そうした映像的な観点で聴くと、また違った印象を受けるかもしれません。

後期の「音楽創作論」でも曲をつくる予定で、学生からどのようなアイデアが出てくるか今から楽しみです。


(文責:伊藤謙一郎)

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