プロジェクト演習(VRコンテンツデザイン)最終発表会(その1)
2020年8月13日 (木) 投稿者: メディア技術コース
VRコンテンツを作成する演習については以前にもブログの記事に書きました。clusterというVR環境によるSNSのワールドを作成するのが課題なのですが、昨日、その最終発表会をいたしました。ここまでこの演習では、それぞれの学生がイベントのテーマを設定し、その会場となるVR空間をUnityというツールを用いて作成してきました。VR空間は単に3DCGで景観や建物が用意されているだけでなく、触れたり通り過ぎたりすると何かが起こるような仕掛けを用意することができます。以前のブログでは中間発表として作りかけのワールドを見たところを書きましたが、今日は最終報告会なので、皆、それなりに完成したものができているはずです…。
さて、発表会の会場として、それぞれの作品へと飛んでいけるどこでもドア(どこでもじゃないですが…)を並べたワールドを用意しました(TAのF君ありがとう)。下の画像の一つ一つのドアっぽいところを通ると、それぞれの作品にワープ?できます。それぞれのワールドには、このワールドゲートワールド!?に戻ってこられるドアが置いてあり、それで複数のワールドをいったりきたりできます。さて、まずこのワールドに集合して、端から順番に見ていきましょう。
それぞれのワールドへ飛んでいけるワールドゲート・ワールド(ややこしい…)
刑務所から脱出口を探すワールド
皆で最初のワールドにわーっとワープすると、いきなり牢屋にぶちこまれているではないですか!しかし、格子は何もないかのように抜けることができて、刑務所のなかを脱出口を探してうろつくということになりました。脱出口は見つけるのがかなり難しく設定されていて教えてもらうまでわかりませんでしたが、皆で一つのワールドに入り込んでわーわー勝手なことをしゃべりながら(喚きながら?)駆け回っているのは結構面白いことに気が付きました(互いに音声で会話できます)。
次に訪れたのは、広い草原と山がある屋外の世界でした。キャンプをするというテーマだということでしたが、古民家のある田舎という雰囲気です。キャンプで何をするんだ、という感じですが、この世界自体にまだそういった用意は無いようです。ただ、この世界のなかでゲームのようにキャンプするよりは、この環境は基本的にはSNSなので、この場でアバターで集まって架空のジョッキなんかで乾杯しながら、それぞれ参加者が自分のところで実際にビールを飲むような使い方ができるといいのかもしれません。ところでこの世界に入った後、皆勝手に走り回っていたのですが、そのうち家の屋根に登ろうとするやつが続出しました。どうやって登ったんだというところにまで到達しています。デザインした人が想定していなかった遊び方を、ユーザーは勝手に見つけるものだということが観察できました。
広大なキャンプ地
ちなみに、実は前日に様子を見にいくつかのワールドを覗きに入ってみたのですが、この世界に入ったときには領域の一番端っこに現れるようになっていました。実はこの世界は家や山があるのは中心部あたりらしいのですが、世界全体の広さが半端なく、中心の家に辿り着くまでに10分(は大げさか?でも5分以上はあった気が…)くらい走ってました。ワープできるわけでもなく、とりあえず何かに辿り着くまでには何もない草原?荒野?をひたすら走るしかないのですが、だんだん、そういう体験をする世界だと思ってみればそれもありか?と思うようになりました。発表当日は家が並んでいる場所に移動してきたので、実は皆で延々とマラソンするのを楽しみにしていたのですがそれはできませんでした。
まだ2つしか紹介していませんが、ちょっと長くなったのでその2に続くことにします。
太田高志
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