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前期の「ゲームデザイン」プロジェクト演習

2020年8月25日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

特任准教授の安原です。


自分の前期のプロジェクト演習「ゲームデザイン」の授業を終えました。


例年の授業はゲームエンジンのUnityを使用して、毎回簡単なスクリプトを解説し、それを使った課題を制作して実装したものを、次回プレゼンするという内容ですが、今期はコロナ禍の影響で、履修した学生は教室に集まることができず、Zoomを使った遠隔授業となりました。自分の授業は参加するみなさんの構成主義的な学習成果を期待しているので、基本のスクリプトをそのまま使うだけではなく、自分たちで工夫したり、うまくいかなかったことを経験して、自分の力で乗り越えて実現することを重視しています。


今期、遠隔で行うにあたり、ひと工夫したのが「Discord」を活用したことです。

授業の前に「Discord」にそれらの苦労した個所や、参考にしたサイト、付け足したプログラムを書いてもらい、参加者全員がその苦労体験や知見を、授業前に全員がそれを読んで共有できるようにしました。

そしてプレゼンの時に、作品と共にその書かれていた工夫した個所や、使ったプログラムなどを思い浮かべることができたと思います。


全員が在宅の為、遠距離通学をしていた学生からは課題にかける時間が増えた、という声も聞かれましたが、明らかにこちらの期待をはるかに超える完成度の高い作品が、週を重ねる度に増えていき、zoomを通してもプレゼンを見ている参加者の驚愕する様子が伝わるほどでした。

「あそこまでやるなら、自分もできるかも?」と思ってくれたのかどうかは分かりませんが、上級生の作品が下級生のもの作りへの良い刺激になるサイクルができたように思います。2年生のスキルが、3年生に劣っているわけではありません。作品に優劣があるのではなく、自分が実現したかったことを実装できているか、が大切です。社会に出た時に、プログラマーでない企画職やデザイナー職であっても、自分の想いをそのままプロトタイプを制作してプレゼンできるスキルを身に付けることが、この演習の大きな目標です。
今期のこの不自由な環境での授業でしたが、逆境を逆手にとって、その目標に近づいていけたように思います。

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