プロジェクト演習(VRコンテンツデザイン)最終発表会(その2)
2020年8月14日 (金) 投稿者: メディア技術コース
続きです。
続けて色々なワールドをゲートワールドと行ったり来たりで見てまわりました。ドア型のワープゲートを抜けるといきなり地球の上に出て星空に惑星が浮かんでいるのが見えたり(惑星は地球の周りを回っています、天動説再び…。地球も回転しています)、ギミックがあるアスレチック会場にでたり(二人で協力しないと抜けられない仕掛けがあったりします)、ライブステージの会場があったり(ステージ上に映像でライブが流されています)、握手会の会場に複数のブースがあってそこから個々のアイドルとの空間に飛ぶようになっていたり、複数の上映スクリーンの場所に待合室からワープできる映画館があったり、人狼ゲームをするための部屋がある建物(やられちゃった人?は奈落に自ら落ちていくようになっていました)、そして何やら豪華風の部屋だったり。ちょうど、その人の家にお邪魔して間取りを説明してもらっているように、作成した人にそのワールドを解説してもらいながら、皆であちらこちらと見て回り、あーだこーだと騒ぎまくりました。
地球の上にたって星を見上げるみんな(左) 空間の底から地球を見上げる私(右)
アスレチックフィールドで何回やってもクリアできずスタートに戻る私(左)
ライブステージのワールド。なぜか見ている人たちがステージ上に
握手会のブースが並ぶ世界。今回はアイドルは不在…
待合室から、いくつかのシアターにワープできる映画館
人狼をするために椅子が並んでいる部屋
豪華な部屋?
ゲートをくぐって別の世界に現れる、というのはヘッドマウントディスプレイを使っていなくても意外とそういう雰囲気(ワープした感じ)を感じることができました。特に行って帰ってきたり、別のゲートをくぐると全然違う様子のところに現れることや、皆でくぐると一斉に皆が移動してくるところなどはなかなか面白い体験でした。また、他の人(アバター)がいて、音声でリアルタイムにコミュニケーションがとれることで、そこ(ワールド)に皆でいる感じを持つこともできたように思いました。ある程度の出来であれば、リアルさはさほど重要ではないようにも感じました。もちろん、よりリアルになれば、それだけ臨場感を持つことができるでしょうし、ヘッドマウントディスプレイを利用できれば、感覚としても世界に入り込む経験が得られるでしょう。ただ、今回のものでも楽しめましたし、そこで何らかのイベントを行う目的であれば、そのイベントをいかに実施するかが重要でしょう。VR(Virtual Reality)のヴァーチャルという言葉は「実質的に同じ」という意味ですが、見た目にそこまでリアリティが無くても、人が集まって行うことが現実と「実質的に」同じように機能するのであれば、それは十分VRとして通用するのだと感じることができました。
1年生はこうしたことを作成するのが初めての人がもちろんのことおりましたが、これくらいの作品を作ることができたのは非常に良かったと思います。特に最後の1,2週のラストスパートが素晴らしかったようですね。また、目的が明確であるほど面白い感じがいたしました。目的が無くとも作り込みによって魅力を持つこともあると思いますが、やはり人がそこで何かをすることを目的としているのですから、その点は重要だと思います。皆で使ってみて色々と気づくこともあり、ユーザー検証の必要性を感じることもできました。
さて、最後にゲートワールドに再度集まって、記念写真を撮りました。ちなみに受講生に女子の割合が多かったわけではありません。私(イケメン)の後ろにいる美少女は羽田先生で、ゆとりある労働形態のスローガンを誇示している緑のかたまりは加藤先生です。
発表会が終わって記念撮影。全員映ってる…?
ちなみに、これらのワールドを体験してみたい方は、clusterのアカウントを作成して以下のURLから試せるようになっています。興味があるかたは体験してみてください。
URL: https://cluster.mu/w/28f3ef3f-3d9e-4654-9477-65119b46dfdf
ところで、本来であればこの演習はヘッドマウントディスプレイを利用してVRコンテンツを作成することを行う予定でありました。後期には大学に出てきて、機材を利用した演習ができるようになることを願っています。
太田高志
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