整理整頓
2020年9月24日 (木) 投稿者: メディア技術コース
自宅で仕事をする機会が多かったこの夏ですが、ようやく前期の採点が終わり、研究のことなどを考える余裕が少し出てきました。
考えてみると、かれこれ30年近く研究者を続けてきたことになります。その間、周囲を見渡すと優秀な人たちばかりで、こんな中で自分がやっていけるのだろうかと思ったこともあります。それでも何とかやってきた中で、私自身の強みと言えるものがあったとしたら、それは整理整頓能力ではないかと思っています。といっても、部屋の中のものの整理ではありません。ここで言いたいのは、コンピューターの中の整理です。プログラムを綺麗に書き直して再利用しやすくしておく、データを整理していろんな実験をやりやすくしておく、つまりはそういうことです。
プログラムやデータが整理されていると、ふとしたアイディアをすぐに試してみることができます。くだらないアイディアだと思っても、次から次へと試していくうちに、偶然うまくいってしまうこともあります。本当に頭の良い人は、熟慮のうえ1つのアイディアを生み出し、それを成功させるのでしょうが、それに対してこちらは「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」です。でも、長年こんなやり方を続けてきたせいで、今では学生さんと研究について議論していても、アイディアの数だけは沢山出てくるようになりました。(下手な鉄砲のようなアドバイスばかりで申し訳ありませんが)
さてここで、現実の整理整頓にも役立つアドバイスを一つ。探し物をして、さんざん苦労してから見つけたら、それを片付けるときには「最初に探した場所」に置くようにしましょう。それで次からは簡単に見つかります。
(大淵 康成)
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