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ディジタルスクラップブックという研究テーマ その3

2020年9月19日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

前回に引き続き,「デジタルスクラップブック」について紹介します.
デジタルスクラップブックは主に既存のノウハウをアーカイブしたものだということは前回までにお話ししたとおりですが,自分の作品に適したやりかたをしっかり検討するためにはただアーカイブしてあるだけでは使い勝手がよくありません.
そこで,どういう形でアーカイブされたデータを検索できたら使いやすいだろうか?ということを考えるのも研究の中にはいってきます.

例えば前回紹介した

[Research on Digitizing Lighting information from the Movies, 芸術科学会, NICOGRAPH International 2008]

では,人物に対する光のあて方をキャラクターの感情で分類しました.キャラクターの感情がより際立つような,誇張できるようなライティングをアーカイブの中から探しやすくする工夫がしてあります.

また,同じころにやっていた研究に

[3DCG映像制作のための演出支援ライティング教材LighToyaの提案, 芸術科学会, 第8回NICOGRAPH 春季大会 論文&アート部門コンテストポスターセッション, 2009]

[3DCG映像制作のための演出支援ライティング教材の提案 , 日本図学会図学研究,第50巻4号(通巻151巻),pp.3-9,2016]

があります.これは私がまだ学生のころに,後輩の卒研生が主となって研究したものです.
この研究は,せっかくアーカイブされた照明のデータがあるのだから,これを初心者の学習・練習に使えないだろうか?という発想のもので行われた研究です.

現在は写真や動画は誰でも気軽に撮影できるようになりました.撮影すること自体はスマホのカメラを使えば子供でも簡単にできてしまいます.ですが,”プロ”と呼ばれる方々との間には,やはり大きな違いがあります.その内の一つかつ,作品自体に大きな影響を及ぼすものの一つが照明です.
スマホで写真を撮影する時,逆光になっている程度は気にする方も多いですが,あまり光の当たり具合や影のつき方などを気にする方はいません.もちろん,気軽に記録に残せるのがスマホカメラを使うメリットでもありますので,普段から毎回必ず照明をきちっとセッティングしなければならないというのはナンセンスです.
しかし,作品を作る中では,訴えたいテーマや表現したい雰囲気に合わせて,しっかり照明も設計しなければなりません.これは3DCGでも同じです.

この研究は主にこれから3DCGを勉強しようという初心者を対象とし,デジタルスクラップブックの研究の中でアーカイブされた照明のデータを使って,照明の学習をできるようにしたものです.初心者の方が対象なので,照明を置く場所も選択式で簡単に配置できるよう,インターフェイスも工夫しています.

(文責:兼松祥央)

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