人事がみる採用を増やしたい大学ランキングに東京工科大学が選出
2020年9月22日 (火) 投稿者: メディア技術コース
5年前から新しい研究テーマを始めた健康メディアデザイン研究室の千種(ちぐさ)です。人体を健康メディアとしてとらえメディアをつかって自らの健康をデザインするための研究を行っている研究室です。
少し前になりますが、2020年6月3日発行の日本経済新聞25面に、「人事が見る大学イメージランキング」が紹介され、 「採用を増やしたい大学」ランキングで東京工科大学が9位として掲載されました。この内容は日本経済新聞WEB版でもご覧になれます。
■人事が見る大学イメージランキング 「万能型」に評価集まる 2020/6/3付 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59906530T00C20A6TCN000/
https://daigakujc.jp/c.php?u=00143&l=03&c=00985
「採用を増やしたい大学」では福岡工業大学が1位、文教大学が2位と私立大学が上位に入っています。福岡工業大学には「学習環境が良く素直な学生が多い。入社からの成長が早い」(製造)とのコメントがありました。同大は双方向の対話を重視するアクティブ・ラーニング型の授業に重点を置いていて、教職員が一体となって就職を支援しています。また、文教大学は小中学校の教員の養成に強みがあり「真面目な人が多く、人の育成や管理に適した人材だ」(小売り)と評価するコメントがありました。3位に入った宇都宮大学には「我慢強く、誠実に物事に向き合う」(製造)とのコメントがありました。
これらの文脈から浮かぶキーワードは、人間性に関わる入学前から身についていると思われる素養である「素直な」「真面目な」「我慢強く誠実」と、学部や授業の特徴に関わる入学後の学修によって身についていく素養である「理系」「地方」「学習環境が良い」「アクティブ・ラーニング型授業」の2カテゴリの構成となっています。
一方、企業の人事担当者と話をしていると、「最も大切なのは、他の従業員と協調して仕事ができること」です。このことを体系化すると就活に関して経済産業省は2006年に提唱した「社会人基礎力」があります。
「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力」(①主体性、②働きかけ力、③実行力)、「考え抜く力」(④課題発見力、⑤計画力、⑥創造力)、「チームで働く力」(⑦発信力、⑧傾聴力、⑨柔軟性、⑩状況把握力、⑪規律性、⑫ストレスコントロール力)の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のことです。
(http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/)
こうやってリストアップされると果てしなく遠く身近に感じないかもしれませんが、企業の人事担当者の言う「最も大切なのは、他の従業員と協調して仕事ができること」と言われると、何となく同じことを言っているのかなと思えますね。
そして、「最も大切なのは、他の従業員と協調して仕事ができること」を別の視点から分解すると、人間性に関わる入学前から身についていると思われる素養である「素直な」「真面目な」「我慢強く誠実」と、学部や授業の特徴に関わる入学後の学修によって身についていく素養である「理系」「地方」「学習環境が良い」「アクティブ・ラーニング型授業」ともみなすことができます。
これから大学入学する人もすでにメディア学部在学税も、今の時期にできることから、オンラインにおけるプレゼンテーションやコミュニケーションなど、理解できることから、実行できることから始めてみるのもよいかもしれませんね。
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