私の聖地巡礼(その2、日はまた昇る…)
2020年10月13日 (火) 投稿者: メディア技術コース
以前、聖地巡礼というテーマで記事を書きましたが、シリーズ化を目指して(?)今回はヘミングウェイの「日はまた昇る」からです。この本に以下のような記述があります。
“We lunched up-stairs at Botin’s. It is one of the best restaurants in the world. We had roast young suckling pig and drank rioja alta. Brett did not eat much. She never ate much. I ate a very big meal and drank three bottles of rioja alta. …”
P.249, l26 — 29, The Sun Also Rises, Eranest Hemingway, Scribner
”ボティンの二階でランチを食べた。ここは世界でも有数のレストランだ。若い子豚のローストを食べて、リオハ・アルタを飲んだ。ブレットはあまり食べなかった。彼女はそもそもあまり食べない。私はたらふく食って、リオハ・アルタを3本飲んだ。…”
てな感じでしょうか。このボティンというのは、スペインのマドリードにあるレストランで、世界最古のレストランとしてギネスに認定されているとあります。しかし調べると、世界にはそれより古いレストランがいくつもあって、これは申請したもの勝ちというようなもののようですね。ということで行ってきました、Botin。もちろんわざわざこれに行くためにスペインに行ったわけではなく、行く機会があったときに行ったからには寄らなくちゃ、ということで日本からあらかじめ予約いたしました。
私は大体においてテレビ番組や本やマンガに現れることに影響されて、すぐに食べたくなったり飲みたくなったりします。ということで当然飲み食いいたしました。子豚のロースト(丸焼き)とリオハ・アルタ(赤ワイン)。店の2階に案内されると、店員が隅のほうのテーブルを指差して、そこにヘミングウェイが来てたんだと教えてくれて、俄然興奮度が増していきます。
豚のローストは結構なでかさです。これは家族全員で1つで良かったな、と後から思いましたが人数分頼んでしまいましたよ。興奮でちょっと判断が鈍くなっておりました。味も…、味は…、正直言ってうますぎて死ぬ、ということは全くありませんでした。子豚の丸焼きとはこういうものか、という新たな知見を得た、という感じ。ワインは普通に美味しかったですが、神の雫とまでは感じませんでした。しかしながら「日はまた昇る」の最後のシーンに自分もいるようなことを思い浮かべながら食事すると、味がどうのよりもその経験はやはりそれなりの感動があるものだったと思います。そういう興奮度が少しは調味料にもなりますね。ちなみに担当だった店員がひどく愛想がよくて、楽しく過ごせたのもよかったです。
今回は写真がありましたので、子豚の丸焼きの写真など…
Botinの外観と内部
丸焼きを切り分けています…
そして、これが丸焼きとリオハのワイン
太田高志
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