聖地巡礼 (野球編)
2020年10月18日 (日) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の大淵です。
太田先生の記事に便乗して、私も聖地巡礼の話を書こうと思います。
遡ること30年前、大学院生だった私は、アメリカ国内を周遊旅行していました。ニューヨークから長距離バスでオールバニーという町まで行き、そこでレンタカーを借りて更に数時間、はるばる訪れたのは、クーパーズタウンという町です。ここには、アメリカの野球殿堂があります。日本の野球殿堂は東京ドームの一角にありますが、アメリカの野球殿堂はニューヨークから数百キロも離れた田舎にあるのです。こんな田舎にあるのは、野球の起源をめぐるいろんな逸話が関わっているのですが、それはさておき、苦労して訪れたクーパーズタウンは、それに見合った素晴らしいところでした。野球殿堂そのものは、表彰された選手たちのレリーフがあるだけなのですが、付属の野球博物館が素晴らしく、まる一日ずっと見学していても飽きません。
この町を訪れたいと思ったのは、その数年前に読んだ「世界最高の投手はだれか(佐山和夫)」という本がきっかけでした。メジャーリーグにまだ黒人差別が明確に存在した頃、メジャーリーグとは別に活動していた黒人リーグの伝説の投手であるサチェル・ペイジのことを扱ったノンフィクションです。その中で、差別の対象だった黒人選手たちが少しずつ日の目を見るようになり、やがて野球殿堂に入るまでが描かれています。クーパーズタウンを訪れるのは大変ですが、本の方は簡単に手に入りますので、ぜひ読んでみて下さい。
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