« 聖地巡礼 (野球編) | トップページ | コロナ禍における就職活動体験記(2) 齋藤駿介さんのケース#1 »

コロナ禍における就職活動体験記(1) イントロダクション

2020年10月19日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今年大変な問題となっている新型コロナウィルスの流行は、個人はもちろん社会的にも大きな影響を及ぼしています。
大学も前期はすべての講義がリモート授業となり、1年生は一度も大学に来ることがないまま、夏休みを迎えました。
一方で今年から社会人1年目を迎えた人たちの中には、会社に出勤することがないまま、リモートで研修を受けた、という人もいたようです。
そして現4年生は、コロナで自粛期間中も就職活動を進めなくてはいけませんでした。
いくつかの企業は、途中で募集を中止したところもあったそうです。
コロナの影響で内定取り消しになったという話がニュースになっていたりもしましたよね。
 
今回の私のブログ担当週では、そんな過酷なコロナ禍で就活を行い、内定を得た4年生の体験をご紹介したいと思います。
いずれコロナは終息を迎えるでしょうが、企業や社会の状態が完全にコロナ前に戻ることはないかも知れません。
戻るとしても相当な時間がかかると思います。
これから就活を行う3年生や2年生、1年生、さらに高校生の皆さんも、是非コロナ流行の中で先輩たちがどのような活動を行い、内定までたどり着いたのか、是非参考にしてください。
 
先輩の話を始める前に、私自身の就活について少しお話したいと思います。
私が就活をしたのは、バブル崩壊後の、いわゆる就職氷河期でした。
まだまだ男女差別も根強い時代で、「4年制大学を出た地方出身(実家暮らしではない)女子に就職はない」と言われていたほどです。
そんな時代に、私は無謀にも就職先は絶対マスコミ関係!と、マスコミに絞って就活を行ったのです。
今考えると甘かったな…と思いますが、当時はそれなりに自分にも自信があったのでしょう。
マスコミ以外には行きたくない、とすら思っていました。
 
3年生の冬から大学そばのマスコミ就活塾(マスコミセミナー)に通い始め、準備開始。
塾生同士で仲良くなり、面接の練習や企業研究を一緒にやったりして、ますますマスコミへの就職熱が高まりました。
うっすら、行けるんじゃないか、とも考えていたと思います。
 
しかし、その自信は就活が始まると、見事に打ち砕かれました。
マスコミ就職はまず、テレビ局や大手広告代理店から始まるのですが、エントリーしてもエントリーしても、面白いくらいにどんどん落ちるのです。
書類は受かっても、面接で落ちる。
箸にも棒にも引っ掛からないとは、まさにこのこと!という状態でした。
自分ではどうして落ちるのかさっぱりわかりません。
自分を否定されているようでメンタルはボロボロになりましたし、体重も落ちました。
でも結局、その業界に向いていないから落とされていたんですよね。
面接官はプロです。
そのプロの目から見て、私は業界に向いていないと映ったに違いないのです。
向いていないのに入社させても、きっと早々に辞めてしまうでしょう。
そういう人材は取れないですよね。
 
逆に言えば、この子はこの業界に向いている、と思われれば受かるということです。
自分では、自分がどの業界に向いているのか、はっきりと判断できません。
当時は今のようにインターン制度がありませんでしたし、試してみることもできませんでした。
だからこそ、より幅広い業界を受けなくてはいけなかったのです。
自分に合う業界はどこか、相手が選んでくれて、初めてわかります。
選ばれる業界に当たるまで、頑張らなくてはいけないのです。
 
マスコミにこだわって就活を続け、猛暑の夏をスーツ姿で歩き回り、映画業界や映像制作業界、芸能プロダクション業界を受け始めた頃、ついに私は選ばれ始めました。
何とかマスコミ関連の業界で、自分を選んでくれる企業に出会えてラッキーでしたが、そううまく行かないこともあると思います。
ですから、業界や業種にあまりにもこだわる就活は、私はお勧めしません。
出会いはどこに転がっているかわかりませんし、単に自分が憧れている業界ではなく、自分に合う業界で働く方が、最終的には幸せになれると思うからです。
 
これから就活をする皆さんや、今就活をしている皆さん。
是非視野を大きく広げてください。
あなたを選んでくれる会社は必ずあります。

 

1_20201004145201
  

(メディア学部 森川 美幸)

在学生向け」カテゴリの記事

社会」カテゴリの記事

« 聖地巡礼 (野球編) | トップページ | コロナ禍における就職活動体験記(2) 齋藤駿介さんのケース#1 »