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シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その5

2020年10月11日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。

今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。
今回紹介するのはこの映画です。

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Shall we ダンス(1996)』

【監督】
周防正行

【脚本】
周防正行

【参考URL
https://movies.yahoo.co.jp/movie/152763/story/

【あらすじ】
真面目だが無趣味で無気力な中年サラリーマンの杉山正平は、ある日の仕事の帰りに、物憂げな表情を浮かべて窓際にいたダンス教室経営者の娘・岸川舞に惹かれ、レッスンを申し込む。

何度か初心者レッスンを受けていたところ、いつもの先生が休みとなり、舞が代理を務めることになった。正平はこれ幸いと、レッスン後に舞を食事に誘ったが、不純な気持ちはあっさり見抜かれ断られてしまう。しかし、ダンスの楽しさに気づき始めていた正平は、舞のこともふっきれて練習に打ち込むようになり、アマチュア大会へ出場するまでになった

大会の当日、順調に勝ち進んでいく正平だったが、密かに応援に来ていた家族からの声援に動揺、パートナーのドレスを踏みつけて転倒、敗退となってしまった。正平はダンス教室通いを秘密にしていたことを家族に謝罪し、以後はダンスに関わらないことも約束する。

再び無気力なサラリーマンとなっていた正平に、舞からの手紙が届く。そこには、舞は正平がダンスに打ち込んでいる姿に励まされ、一度失敗した海外でのダンス大会に再び挑戦する決意をし、日本で最後にダンスパーティを開くので来て欲しい、と書かれていた。

出席はしないつもりだった正平だが、またダンスを続けて欲しい、と家族から背中を押されたこともあって、パーティ終わり際の会場に間に合い、正平は舞とのラストダンスを踊ることができた。

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当時この映画は大ヒットしただけでなく、社交ダンス人気を引きおこすなど、非常に話題となりました。また、いまでこそ海外での多数放映も珍しくありませんが、当時としては珍しく19カ国で公開され、内容も高い評価を得て、後にアメリカ版「Shall We Dance?」が制作されています。この作品の視聴をオススメする理由も、そこに関係があります。

登場人物の設定や、舞台となる世界観こそ、当時の日本そのものですが、海外の人間でも内容を容易に理解することができ、楽しめる作りになっていることが、この作品の優れている点です。ダンスという海外でも受け入れやすいモチーフを扱っていることはもちろん、主人公の抱えている問題の数々が明確で、それらを綺麗に解決して結末を迎えるストーリー展開は見事です。

シナリオを制作するうえでは、なんとなく奇抜な人物設定や独自の世界観を盛り込みたくなるものですが、平凡な人間が、身近な問題を解決するだけでも、世界中で幅広く受け入れられる作品に仕上げることは可能なのです。

今回あらすじには書かなかった主人公以外の登場人物も大変魅力的ですので、是非実際に見て欲しい作品です。

(文責:兼松祥央)

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