温泉好きの人生(その2)
2020年11月19日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の伊藤(謙)です。
前回、子供のころから温泉に親しんできたことを書いたあと、これまでどれくらい温泉を巡っているのか、ふと気になり数えてみました。
その結果は「142カ所」でした。この中には一般的な温泉地のほか、温泉が使われている銭湯(最近のスーパー銭湯も含む)、韓国・釜山の温泉地2カ所(海雲台と東莱)をカウントしています。同じところを複数回、訪れていることもありますが、あくまで「場所」で数えて142カ所です。
温泉マニアの中には、何百、何千カ所と巡っている方が数多くいるので、それにはとても及ばない数ですが、その一つ一つにいろいろな思い出が詰まっています。春夏秋冬それぞれの季節に彩られた景色だったり、気心の知れた友人との会話だったり、山上の露天風呂に浸かりながら眼下に広がる夜景をいつまでも眺めていたことなども…。
特に思い出深いのは、高校の卒業記念に一人旅で訪れた湯野上温泉(福島県)です。1987年3月30日から4月2日にかけて、3泊4日で裏磐梯、会津若松、そして湯野上温泉を巡る旅でした。東京発で会津地方に向かう場合、東北新幹線に乗って郡山で磐越西線に乗り換えるのが一般的ですが、この時は、前年開業した野岩鉄道の会津鬼怒川線に乗るべく浅草から北上し、会津高原駅(現 会津高原尾瀬口駅)で国鉄会津線に乗り換えて行きました。ちなみに、旅行中の4月1日は国鉄がJRに変わった日で、早朝、宿の前を走る会津線を見にいくと、前の日まで何も無かった車両の横に「JR」の白い文字が付いていた光景が今でも目に焼き付いています。
湯野上温泉は、大川(阿賀川)の渓谷に沿って旅館や民宿が点在する、山に囲まれた静かな温泉地です。近くには、大川の断崖が削られてできた景勝地「塔のへつり」や、江戸時代の宿場で今でも茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ「大内宿」など人気の観光スポットがありますが、私が訪れた30年以上も前は、今ほど観光客は多くなく、自然の静けさと、その中で渾々と湧く温泉の風情を楽しみました。それと会津の郷土料理、数々の山の幸の味も忘れがたいです。
下の写真は、大川の河原にある露天風呂(右側の川沿いにチラッと見える四角いのが湯船です)【写真1】と、国鉄がJRに変わった日の会津線の列車(キハ40)【写真2】です。
【写真1】湯野上温泉の露天風呂(1987年4月1日) 【写真2】キハ40(1987年4月1日 会津線・白岩踏切)
その後、湯野上温泉には家族を連れて旅行したり、車を手に入れてからは日帰りで立ち寄ったりしましたが、また機会があれば、ぜひ列車に揺られながらのんびりと旅したいものです。
(文責・伊藤 謙一郎)
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