スマホアプリは面白い(カメラ編③)
2020年11月 5日 (木) 投稿者: メディア技術コース
5年前から新しい研究テーマを始めた健康メディアデザイン研究室の千種(ちぐさ)です。人体を健康メディアとしてとらえメディアをつかって自らの健康をデザインするための研究を行っている研究室です。
すでに、スマホアプリは面白い(カメラ編①)でGoogleレンズ、スマホアプリは面白い(カメラ編②)でGoogle翻訳、を紹介しましたが、
http://blog.media.teu.ac.jp/2020/10/post-39ab1e.html
http://blog.media.teu.ac.jp/2020/11/post-cc0b8a.html
今回は、健康メディアデザインにとって関わりが深く有益なカメラアプリを紹介いたします。それは、スマートフォンのカメラを使用して、心拍数を計測するアプリです。最近は世界的な健康志向のため「スマホで健康」という潮流が年々拡大してきています。iPhoneのヘルスケアアプリやAndroidのGoogle Fitで利用できる歩数計もその一つです。
https://xtech.nikkei.com/it/pc/article/mag/20140227/1122703/
そして心拍数を計測するアプリはたくさんありますが、iPhoneではCardiio社の「心拍数計+7分間エクササイズ」という無料アプリがApp.Storeの評価も4.4と高く有名です。
https://apps.apple.com/jp/app/id542891434
AndroidではHealth & Fitness AI Lab社の心拍数測定器がシンプルで使いやすいです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bluefish.heartrate
さて、スマホカメラに指先を当てて心拍数を測定する原理はどうなっているのでしょうか?スマホのLEDライトの強い光を指先に当てると、血液中に含まれるヘモグロビンが緑色の光を吸収する特性があり、指先の血流の変化がわずかな映像の変化となって現れます。これを増幅して心拍の変化を時間波形として記録するのがこのスマホの心拍計になります。
また、Androidの心拍計では、アスリートのトレーニングには必須の運動強度という運動の強さを表す指標もわかります。
そして、さらには同じ仕組みを顔の動画に適応して心拍数を測定できるアプリもあります。やっと日本の企業の登場(旭化成、http://pacesync.com/ )です。顔の動画像から心拍数を測定できると、面接の際に緊張して心拍数が高くなったりする心の動揺を測定することができます。将来は面接官もAIになるかもしれませんね!
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