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【アンバサダープログラム①】企業とファンがパートナーになる時代(メディア学部 藤崎実) 

2020年11月 9日 (月) 投稿者: メディア社会コース

私の研究テーマのひとつに「アンバサダー・プログラム」があります。

アンバサダー・プログラムで一般的に有名なのは、2014年に「第6回日本マーケティング大賞」を受賞した、「ネスカフェ アンバサダープログラム」でしょう。

受賞の理由に、オフィス市場の開拓と、ネスカフェのファンにアンバサダーになってもらい、アンバサダーに活躍してもらう点が挙げられています。
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(画像出所)https://www.jma2-jp.org/award/six


このように企業が自社のファンと一緒にマーケティング活動を行う取り組みが、アンバサダー・プログラムと呼ばれています。この取り組みの画期的な点は、企業が自社のファン(お客さま)にアンバサダー(大使)になってもらい、一緒に商品やブランドのファンを広げていく点です。

マーケティングの学問では企業は生産者、お客さまは消費者と呼ばれます。でも、私たちは消費するためだけに暮らしているわけではありません。

一方、アンバサダー・プログラムの考え方では、自社の顧客は単に商品やサービスを消費する人ではなく、企業にとってパートナーなのです。企業はアンバサダーと定期的にミーティングを行います。企業はアンバサダーに最新情報を提供し、アンバサダーは企業に意見を述べたりします。

要するに企業とファンが同じ仲間として、チームを組むイメージです。これは大変素敵で、現代的な考え方だと私は思います。

誰しも自分にとってお気に入りの商品やブランドがあることでしょう。そして、その商品のファンであればあるほど、自分が好きなモノの良さを、多くの人知ってもらいたいと思うのではないでしょうか?そうしたファンの気持ちに寄り添い、取り組むマーケティング活動が、アンバサダープログラムです。

次回以降も、アンバサダープログラムについて、お話をすすめていきます。


(参考)私は「ネスカフェ アンバサダープログラム」の立役者である、津田匡保さんにインタビューさせていただいたことがあります。参考になると思いますので、是非とも記事をご覧ください。

◆「アドバタイムズ」 by宣伝会議
「人に喜んでもらうことがビジネスモデルになった(ネスカフェ アンバサダー)」

「アンバサダーとの共創がプログラムを支えている(ネスカフェアンバサダー)」

(メディア学部 藤崎実)

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