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NICOGRAPH2020での研究発表:音ゲーの自動生成の続き

2020年12月18日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

NICOGRAPH 2020での発表を、もう一つ紹介させていただきます。満田将人さんの「キー音方式の音楽ゲームにおける音源分離を用いた譜面自動生成」です。

この研究は、いわゆる「音ゲー」を、楽曲だけから自動生成しようという研究で、私の研究室では以前から取り組んできています。その成果については、こちらの記事などでも紹介させていただきました。以前の発表では、「○○はだいたいできているので、××を実現するのが重要である」みたいなことを言っていたのですが、実際には○○のところも完璧とは言えず、そこをきちんと仕上げようというのが今回の研究テーマです。具体的には、「音楽をいろんなパートに分割して、ゲームデータを作りやすくすることができるか?」という問題ですね。

音響処理の分野では、最近の深層学習の発展などに伴い、高性能の音源分離ツールがいろいろと公開されるようになってきました。今回の研究では、そうしたツールを活用しつつ、独自のアルゴリズムも取り混ぜて、音ゲーに適した音楽の分離を実現しました。音ゲー自動生成の完成に向けて、また一歩前進という感じです。

Mitsuda

昨日紹介した感情認識の発表に続き、なんとこちらの発表でも優秀発表賞をいただくことができました。ひとつの学会でのダブル表彰というのは、当研究室でも初めてのことで、指導教員冥利に尽きる学会となりました。満田さんもこの9月から大学院に進学しており、音ゲー研究の更なる進化を目指しています。今後の発表にご期待ください。

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