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魅力的な声についての本が出ました

2021年1月 5日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

このたびSpringer社から「Voice Attractiveness -Studies on Sexy, Likable, and Charismatic Speakers-」という本が出ました。その中の1章を私が執筆しています。"Multidimensional Mapping of Voice Attractiveness and Listener’s Preference: Optimization and Estimation from Audio Signal"というタイトルです。日本語に訳すと、「声の魅力度と聞き手の好みの多次元表現:最適化と音声信号からの推定」といった感じです。

もう3年も前になりますが、Interspeechという学会で、「いらっしゃいませ」という声の魅力度の分析に関する研究発表を行いました。その発表を行ったのが、"Voice Attractiveness"というスペシャルセッションだったのですが、そのセッションで発表したいくつかの研究成果をまとめて本にしたいということで、主催者から声をかけていただき、執筆を担当することになりました。当初は2年程度で発行の予定でしたが、いろいろと時間がかかってこの時期の出版となりました。新しい研究成果が次々と発表される昨今の音声研究業界では、いささか古い成果となってしまいましたが、内容はとても面白いものばかりです。

この本が出るまでの間に、世間は新型コロナで大騒ぎとなり、大学の講義のあり方も大きく変わりました。オンライン授業が増える中で、教材作成を通じて「自分の声」と向き合うことになった先生も多いと思います。私の普段の授業でも、聞いている皆さんに好印象を持ってもらえる声で話せるように、この本に書かれていることを役立てられればと思います。

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