VR演習 最終発表会
2021年1月27日 (水) 投稿者: メディア技術コース
VRコンテンツを作成するプロジェクト演習ですが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を利用する必要から後期になってキャンパスでの演習実施を行っておりました。後半になって感染者数の増加もあり、自宅での作業を行う週も設けながらでしたが、なんとか最終発表会にこぎつけました。演習実施では座る場所を互いに離して十分な間隔を空けることをしておりました。最終発表会では作成した作品をHMDにアップロードし互いに体験するためにHMDを交代で使用するので、こういう時期ですから万全(?)の備えとしてマスクだけでなくアイマスクをして実施しました。
怪しい人たち…
演習では、コンテンツのアイデアを設定した後は、中間報告回が一回あった以外は、ひたすら制作を続けてきました。技術的には、作品のHMDへのアップロードの方法やコンテンツ内における移動、オブジェクトを持ったり放したりすること、という基礎的なことだけを習得した後は、Unityで世界を作ります。その他に実現したい内容がある場合は、各自ネットで調べたり、講義用に用意したSNS上に書き込んで共有しました。
作品は、それぞれの面白さの観点がありました。これから対外発表をするかもしれないものもあるので内容の詳細は控えますが、アイデアだけを聞いていたときよりも体験したほうが面白く感じます。HMDで体験するというだけで面白くなるということもあるでしょうし、3DCGの作り込みがあると感動もあります。ただ、やはり最終的にはアイデアが重要で、アイデアが面白ければ技術的に難易度の高いことをしていなくても凄くいいなと思えるものができるようです。アイデアとしては、平面のディスプレイでもできるものをそのままVR作品にするのでは、作品自体の面白さというよりHMDで見る楽しさだけになってしまうように思いました。また、ゲームとしてしまうと、今度はゲーム自体の完成度が重要になってしまいます。VRコンテンツの制作としては、体験としての面白さを考えられるといいですね。
コロナウィルスという通常とは異なる環境下において、前期はclusterという環境をディスプレイ上で見る形でおこないましたが後期はなんとかHMDを利用したコンテンツに取り組むことができました。VRとしては視覚以外の感覚の利用や、センサーを利用した入力などのさらなる発展が考えられます。今後、そうしたことにも取り組めるようにしたいなあと思っています。
体験している様子
太田高志
「授業紹介」カテゴリの記事
- トップレベルの論文を読み込む「CG技術特論」(大学院授業紹介)(2019.03.13)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- 専門演習「空間インタラクティブコンテンツ」2018後期(3)(2019.02.22)
- タンジブルインタラクションデザイン最終発表(2019.02.13)
- 専門演習「空間インタラクティブコンテンツ」2018後期(2)(2019.02.12)