TeXで卒論を書くことにしてみた
2021年1月28日 (木) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部では、先週が卒業論文の提出締切でした。私の研究室では、今年度からTeXを使って卒論を書いてもらうことにしました。TeXというのは組版処理システムと呼ばれるソフトウェアで、決められた記法に従って文書を作ることで、綺麗な仕上がりにしてくれるものです。こちらでも紹介されているように、メディア学部でも以前から卒論をTeXで書いている研究室はいくつかありました。
TeXの特徴は、何と言っても最初の敷居が高いということです。ソフトのインストールもちょっと面倒ですし(それでも以前に比べるとずいぶん楽になりました)、最初にいくつかの記法や手順を覚えるまでは、論文の表紙すら表示させることもできません。ただ、いったんやり方を覚えてしまえば、あとは自動で綺麗にフォーマットしてくれるし、一度使ったテンプレートの使いまわしが効くので、使えば使うほど楽になっていきます。
「最初は大変だが後から楽になる」という特徴は、この1月になって大きく効いてきました。例年だと、卒論指導の最後の追い込みで、実際に指示することの半分ぐらいは「目次のリンクを正しく」「図のキャプションはセンタリング」「本文のフォントや文字サイズを揃える」といったフォーマットに関するものでした。それが今年は全く無くなり、論文の内容についての指導に集中できています。
つくづく感じたのは、仕事のスケジューリングをするとき、作業の総量だけでなく、どのタイミングで作業量が増えるかを考えることが重要だということです。それはさておき、来週は卒業研究の最終発表会、最後の追い込みがどう発表に反映されるか、今から楽しみです。
(大淵 康成)
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