高まるデータサイエンス教育へのニーズ
2021年2月 7日 (日) 投稿者: メディア社会コース
つい最近のことですが、内閣府の第5回統合イノベーション推進会議において「AI戦略2019」という大きな政策ビジョンが示されました。その中の教育分野では、すべての国民が数理・データサイエンス・AIに関する知識や技術を育むことが謳われています。下図は、その全体的なスキームです(※ 出典:AI戦略(有識者提案)及び人間中心のAI社会原則(案)について,平成31年3月)。
義務教育から段階的に進むわけですが、大学に大きなミッションが課せられていることがわかります。文系・理系を問うていないところが、今後の教育実践での大きな課題と言えるでしょう。その昔、“読み・書き・そろばん”というフレーズがありました。レベルこそ違いますが、“数理・データサイエンス・AI”はそのような現代版の基礎的素養と位置付けられるということです
ここからは、データサイエンスに絞って話をします。データサイエンスとは、その名の通りデータを扱う科学のことで、確率論や統計学、情報科学などを用いて、社会に溢れるデータを適切に捉え、その分析を行ったりします。ビッグデータ時代に入り、一気に注目されるようになりました。データサイエンスの専門家のことを指すデータサイエンティストという言葉も生まれています。また、最近では、データサイエンス学部を開設する大学も現れてきました。
東京工科大学の対応としては、八王子4学部において、現行カリキュラムより1年次に「データサイエンス入門」という必修科目を設けました。データの種類や見方に始まり、そのデータを管理・加工・処理・分析するための基本スキルを習得することをねらいとしています。また、データ収集のための社会調査の手法などについても学びます。AI戦略2019の中では、実は、人文社会系の素養や芸術感覚の重要性も指摘されています。メディア学部は文理芸融合の学部です。その意味では、データサイエンスのリテラシーの習得がしやすい環境にあると言えるでしょう。
以上
文責: メディア学部 松永
(2021.02.07)
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