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コロンビア大学大学院にて招待講演 Education in Community Settings: Museums

2021年2月25日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの飯沼瑞穂です。コロンビア大学大学院は私の母校でもあるのですが、招待講演の依頼をいただき、ゲストスピーカーとして授業で講演しました。コロンビア大学はニューヨークにある大学で、昨年一年間はコロナの影響ですべての授業がオンラインで行われたそうです。2021年もオンライン授業は継続、ということを伺いました。大変な被害にあった都市の一つで大分,街の雰囲気も変わってしまっていると聞きます。 さて、招待講演ですが、私の恩師の一人でもあるDr Hope Jensen Leichterという方の講義科目”Education in Community Settings: Museum" の一コマ分を、担当しました。ライヒター先生は大変なご高齢ですが、教育学の分野では、美術館教育を世に広めた人でもあり、現在でもコロンビア大学の教壇に立たれています。ライヒター先生は、文化人類学で有名なマーガレット・ミードとも交流があった方です。オンラインでの授業は初めての経験ということで、周りの助けを経て実現したそうです。

大学院生だったころライヒター先生の元、マンハッタンにある子供のための美術館、Children`s Museum of Manhattanにてエスノグラフィーの調査を行っていました。この美術館は、1970年代にニューヨーク市が財政危機のため、公立学校の音楽、美術や体育のクラスが予算カットに会い、地域の住民たちが子供たちが美術の勉強を続けることができるようにとの思いで設立したグラスルートの美術館です。講演では、そのころのマンハッタンでの美術館教育についても話してほしいとのことでしたが、今回、現在でもそのころの教育方法が生かされていることを、学生たちや先生のお話を伺い知りました。以下がそのサイトです。もし興味がある方は覗いてみてください。マンハッタンへ家族で行ったら足を運んでみてもらいたい場所の一つです。

Childrens-museum

Children`s Museum of Manhattan

招待講演では、私の近年の研究の他にも、日本の事例としてふなばし三番瀬学習館の試みの紹介も致しました。日本の学習館での取り組みにとても興味を示して頂きました。こちらの紹介も、ブログに書きましたのでぜひ、見てみてください。

 

(文責:東京工科大学 メディア学部 准教授 飯沼瑞穂)

 

 

 

 

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