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情報爆発からビッグデータへ

2021年2月 6日 (土) 投稿者: メディア社会コース

皆さんは、情報爆発という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは、インターネットが日本で普及し始めた1990年代に浸透していった概念です。当時、ネット上の情報は増加の一途を辿り、IT(情報技術)で管理・制御できるのかという問題意識のもとに登場してきたものです。しかし、一抹の不安を覚えつつも、当時の最前線のIT研究者が課題に果敢に取り組み、現在のICT(情報通信技術)社会に結び付けました。

そして、今となっては、爆発的に増加する情報を資源の宝庫として捉えるビッグデータという考え方が出てきています。ビッグデータの解析には高性能のコンピュータが欠かせませんが、日本が誇る世界第一位のスーパーコンピュータ「富岳」は希望の光です。昨今では、新型コロナウィルスの飛沫シミュレーションで、その性能の高さを実感できましたね。

しかしながら、富岳に限らず、コンピュータでビッグデータに臨むには、元データが備える情報の意味を熟知し、それに対する分析手法・処理に精通しているデータサイエンスの専門家が必要です。次回は、そのデータサイエンスという研究分野と、その担い手の教育に関する話をしたいと思います。

以上

文責: メディア学部 松永

2021.02.06

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