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2020年度シナリオアナリシスを終えて

2021年2月13日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

新しいことだらけだった2020年度の授業もおわり,ここ最近は教員的には成績付けなどをやる時期でした.
一口に成績付けといっても,授業によってやること,みるものは様々です.そんな中,私が担当しているプロジェクト演習「シナリオアナリシス 」と「デジタルキャラクターメイキング」では最終課題が学生のみなさんが様々な苦しみを乗り越えて作り上げた作品ですので,それらを読むのは毎年の楽しみでもあります.

さて,今年のシナリオアナリシスは以前にも書きましたが,履修・聴講を含めて受講者が例年にくらべて多い1年になりました.
これは授業内でとったアンケートを見る限り,やはり「遠隔から参加可能だった」という理由が大きいように思います.
この演習は,私や演習講師の先生の都合上,どうしても夜の開催になってしまいます.受講するために前提となる条件や選抜がなく聴講もOKで,シナリオという様々なコンテンツに幅広く関わる要素を扱うため,比較的間口の広い演習である一方,通学に時間がかかる方が参加しづらい状態になっていることはいなめません.
したがって,完全遠隔で受講可能な今年度は,今まで参加を見送っていた層の方々が受講してくれたのかなと思います.

そして受講生に1年生をはじめ,新規で受講する方が非常に多く,前年度から継続して受講している方の割合が低かったのも,例年にはなかった今年度の特徴です.
例年のシナリオアナリシスは,前期にいわゆる「お勉強回」の時間を多めにとり,特に初心者の方に向けて基礎練習を多めに行っています.そして後期は前期の内容を踏まえて,オリジナルシナリオ執筆に多くの時間を使えるように構成しています.
ただ今年度は,後期から初めて受講する方もかなり多かったため,結果的にシナリオを書き上げた方は居らず,全員がその前段階であるプロット制作に時間をかけて取り組むことになりました.
前述した「個人的な楽しみ」という点では正直ちょっと残念ではあるのですが,物語の根幹を作るプロット執筆の練習に時間をかけることは決して悪いことではありません.

来年度も基本的には例年通り前期は基礎をしっかりおさえて,後期は比較的自由に作品制作を行うという方針は変えないつもりではあります.しかし,例年以上に様々な条件・習熟の程度が異なる方が参加するようになってきていますので,演習ももう少しレベル別にやれることを変える工夫などを盛り込もうという話を教員間でしています.
今年度,プロットまでしか仕上げられなかった受講生の皆さんには,是非来年度も受講していただいて,シナリオまで仕上げてほしいなと思っています.

(文責:兼松祥央)

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