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人間工学の研究室が加わります。

2021年4月21日 (水) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは、2021年度からメディア学部、メディア技術コースに新しく講師として加わる盛川浩志(もりかわ ひろゆき)と申します。これからよろしくお願いします。

メディア学部には読み方が同じ森川先生がいらっしゃいますが、私は「もり」の字が盛岡の盛になります。字で見ればわかるのですが、音で聞くと区別がつかないので、覚えてもらうまでは混乱させてしまうかもしれません。早く在学生の皆さんに覚えていただけるよう、いろいろと交流していきたいと思っています。

私の専門は人間工学という学問です。人間工学という言葉を目にしたことがある方は多いと思います。ペンや椅子、マウスやキーボードといった製品の謳い文句として、「人間工学に基づいた」、「人間工学的に考えられた」などの言葉が使われていたりします。人間工学を英語では「エルゴノミクス」と呼んだりもしますので、「エルゴノミック……」、「エルゴ……」といった製品名を付けているものもあります。いずれも、使いやすさや疲れにくさをアピールするために人間工学の名前を挙げています。

こうした言葉からも想像できるように、人間工学は、人にとって便利で、安全で、快適なモノやコトをデザインする学問といえるでしょう。私はその人間工学の中でも、メディアを対象とした研究に取り組んでいます。先ほどの言葉を使うなら、人にとって便利なメディア、安全なメディア、快適なメディアを作るにはどうしたらよいか、ということをテーマに活動しています。

メディアと一言でいっても、その範囲は広大です。私は主に先端的なメディアに注目をしています。昨今はVRやARといった技術が急速に普及しつつあり、それに伴い多くのコンテンツが作られ、世に出回ってきています。もしこうしたコンテンツを最初に体験した人が、強い疲れや不快感を覚えてしまったら、「VRは疲れる」、「VRは楽しくない」という印象を持ってしまうかもしれません。そうなると、新しいメディアの普及が抑制されてしまうことにもなります。そのためにも、安全で快適なコンテンツの作り方について、クリエーターがよく考える必要があるのです。

人間工学の研究の中心は評価になります。どういった刺激を与えたとき、どのような影響があったのか、それを科学的な方法で正しく評価することが重要になります。また、その評価を通じて、人間の知覚や心理における特性を明らかにしていくことも、大きな主題の一つです。私のメディア学部での活動では、コンテンツの評価を行うことはもちろん、ヒトの特性に合わせたコンテンツの作り方を考えたり、五感や認知をうまく使った新しい表現を作り出したりするような研究を進めていくつもりです。授業や演習でこうした内容をお伝えしていくとともに、皆さんと一緒に新しい表現を作り出していけることを楽しみにしています。

 

(自分の似顔絵LINEスタンプです。)

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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