« 音楽系研究室の研究テーマのご紹介 | トップページ | ロボットキャラクターのデザイン原案に関する研究 »

卒業研究「プロダクトデザイン」2021年3月卒の皆さんのポスター紹介 その1

2021年5月 4日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

現在でもいつもの大学の風景には戻っていませんが、昨年度2020年度の4年生たちは、誰もが経験のない状況下での卒研実施になりました。私も慣れない環境下で適切に助言しきれなかったことを反省しています。それでも、卒研生たちは安全健康第一で、実施できることをきちんと行おう、ということで、最終ポスター制作まで頑張りました。例年同様、卒業なさったみなさん全員、ポスター公開は快諾してくださりましたので紹介します。

今日は、大西さん、岡野さん、菊池さんのポスターを紹介します。

2021_5_6

大西さんは、学生には根強い人気のこたつに着目しました。周囲の学生へのインタビューやネットでの調査の結果、一人暮らしの学生にとって、こたつは経済的理由からも適切な暖房機器として愛されていること、そして、勉強や食事、その他の作業台を兼ねて使用されるなど特に学生にとっては利便性が高いことを確認しました。この結果を踏まえ、保温と通気、そして作業のメリハリを与える効果も期待できるタイマー内臓の一人用こたつのデザイン提案を行いました。

岡野さんは、日本人は腰痛に悩む人が多いことを指摘しました。ネット調査などの結果からは、日本人は座っている時間が長いことが確認できました。周囲の人を対象としたアンケートでは座りすぎを感じている人が多く、そのわりに正しい座り方は意識していない、という傾向があることを確認しました。この結果を踏まえ、ヘッドサポートとランバーサポートの配置、そして荷重分散するための二股形状の座面を持つ椅子のデザイン提案を行いました。

菊池さんは、テレワークが増えるなか、現状のディスプレイやスマホなどのスタンドには課題が多いことを指摘しました。アンケートの結果、特にビデオ通話の時に現行製品に不満があることを確認しました。その中でも、小型ディスプレイやスマホなど、持ち運びしやすいスタンドのニーズが高いことに着目しました。この結果を踏まえ、折り畳みの工夫にて、角度・高さ・幅の異なるディスプレイやスマホに対応でき、未使用時はコンパクトになるディスプレイスタンドのデザイン提案を行いました。

メディア学部

萩原祐志

 

高校生向け」カテゴリの記事

« 音楽系研究室の研究テーマのご紹介 | トップページ | ロボットキャラクターのデザイン原案に関する研究 »