海外大学とのオンラインによる交流クラス(英語で取り組むワークショップ #4)
2021年6月 4日 (金) 投稿者: メディア技術コース
以前のブログ記事(以下URL)で、海外大学と英語でコミュニケーションをとるプロジェクト演習をスタートしたことを紹介いたしました。
前回はまずこの演習に6名参加してくれましたー(最終的に8名になりそう)という話になっていましたが、演習としてはこちらの大学でだけ行っていた状態でした。が、しかし、ついに!5月19日、Taylor’s大学の学生たちとオンラインですがリアルタイムで顔合わせをいたしました!(☝ ՞ਊ ՞)☝ ウェーイ。当日は学生がTaylor’s大学から8名、こちらから8名が参加し、教員がそれぞれ2名づつで、計20名によるミーティングです。ちょうど、Zoomで20名がいっぺんに映ることができたので、まず記念写真を…
始めの集合写真
どうですか?皆、まだ緊張のせいか表情が硬い感じですね(飯沼先生とTaylor’sのHayati先生は余裕そうだけど…)。私も不安が顔にでています(一番上の左から2番目)。ということで、Zoomに入ってカメラをオンにしたところではウェーイ、ヒューヒュー、という感じでしたが、始めの挨拶的なことを述べた後に、互いの自己紹介からはじめました。学生たちはあらかじめ自己紹介のためのスライドを用意することにしていました。言葉だけよりわかりやすいし、そのほうが話しやすいでしょう。一週間前には内容の確認も兼ねて予行演習もしておきましたので、これはそれなりに上手くこなせたのではないでしょうか。全体的な傾向としては、Taylor’sの学生は交流をすごく楽しみにしてくれていて、明るくエネルギッシュな感じです。一方、こちらの学生は自分の発表以外は黙して語らず…、になりがちですね。頑張って欲しいです。
その後に、Zoomのbreakout roomの機能を利用して、向こうの学生2名とこちらの学生2名づつをグループにして学生だけで会話させるようにしてしまいました(大丈夫か…)。会話が続くか、成立するか、など、かなり心配はしたのですが、Taylor’sの先生が若い人同士心配ないよ、と言っていただいたので、その間、教員同士でもディスカッションをしておりました。後で状況を聞いてみましたが、楽しかったというところもありましたが、こちらがわが黙ってしまって会話が難しかったというところもありました。ただ、会話できるようになってからこうした体験をしよう、と考えている人がいたとしたら、その時は来ないで終わってしまうのではないかと思います。上手くいかなかったにせよ、授業形式で教科書があって行っていることとの違いを体感できたならそれは凄くいい収穫だと思います。あまり上手く話せなかったという学生も、通じて会話ができたときは嬉しかったという感想がありました。外国語で通じた
ところで、工科大の学生の自己紹介の傾向で気になったことがありました。こちらの学生は、「自己紹介」の内容が、自分についてよりも、日本についてや住んでいる地域のこと、日本の文化のことを説明することが多く、自分自身については名前と学年、住んでいる場所を述べる程度になっている人がほとんどでした。それに対して、マレーシアの学生は、自分の家族や趣味、自分がどんなことをしてきたか、を話していました。自己紹介なのですから後者のような内容になるのを当然ながら期待するのですが、工科大の学生は自分自身について話すのを避ける傾向があるように見えました。これについては本番の一週間前に練習したときにも指摘したので、その後変更があるかと期待していたのですが、ほとんどの人がそのままでした。これは卒業研究などでも同様の傾向があって、自身の研究よりも参考研究や使用しているツールの説明ばかりする傾向が多く観察されます。こうした違いを認識できるのも海外交流の良さかと思いますが、当人達の「気づき」があってくれることを願っています。
また、マレーシアの学生たちはすごく日本に興味があるようで、アニメやゲームなどへの興味や、こちらの学生の内容に対しても反応してくれていました。一方で、こちらの学生はマレーシアのことを知らない学生が多いのですが、事前に調べてみることもあまり無かったようで、それも残念なことでした。海外交流では、向こうが働きかけてくれるのを待つような受け身ではなく、互いに対等な強さの働きかけが求められると想います。会話に自信が無いのであれば、なおさら積極的に働きかけることが必要だと思います。せっかく自主的にこの演習を受講してくれたのですから、この機会を利用して自分自身を変えていってくれるのを期待しています。
最後に、再度全員での集合写真です。今度はだいぶリラックスできている様子が見えると思いますが、いかがでしょう?
終わりの集合写真
さて、これからグループ(Taylor’s2名、工科大2名)で、互いの文化を紹介するための調査や発表資料を作るグループワークに進んでいく予定です。はたしてどうなるか…、またこのブログで紹介していきたいと思います。
太田高志
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