感染症までの数理 (7・最終回)
2021年7月25日 (日) 投稿者: メディア社会コース
感染の研究に関しても、現在では、利用できるならば AI は当たり前になっていると思います。
AI はデータの一定の特徴(パターン)を探し出し、グループ分けするのが基本です。
感染を含む医学研究の方面では、症状から病気やその原因を探すという使われ方をしてきました。
グループ分けそのものなので、AI の得意分野です。
今回のような、感染の予測は少し異なるので、工夫が必要です。
ひとつの方法は、感染者の時間経過に沿ったデータ(時系列データといいます)を、その方向(増減)と増減幅をグループとみなして、どのグループの次は、どのグループが来るかという分類をします。
そして、直近の時系列データのグループから、次のデータがどのグループに入るのかを予測するということをおこなうのです。
また、昨日、述べたモデルの拡張に AI を使うと、たとえば、パラメータの個数や値を正確に決めるのが容易になります。
その他にも、モデルの区画を AI に決めさせるという拡張もおこなえます。
ただし、AI を使うにも、アイデアは必要になります。
今回のパンデミックを克服するのにも新しい発想が必要になると思います。
ぜひ、わたしたちと一緒に研究し、アイデアを出してください。メディア学部でお待ちしています。
(メディア学部 小林克正)
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