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降らずとも雨の用意 2)

2021年7月 1日 (木) 投稿者: メディア社会コース

2008年に、先生がしみじみおっしゃった変わった取り合わせの本のもう一冊は、『H5N1型ウィルス襲来』という本だった。今でも手元にあるそれは、2020年に感染症が流行の兆しを見せてからワイドショーに出続けられた女性の教授が記したものだった。

今でも、この本に書いてある新型インフルエンザは恐ろしい。例えば、「スペイン風邪が弱毒性だったのに、日本国内で45万人が亡くなった」けれども、鳥インフルエンザは強毒性。。。あの頃はただ恐ろしかったのが、今は現実が恐ろしいという違いがあるけれども怖さにはかわりはない。

 実は、この本を読んで、私が実践していたのは、手洗いだった。指とその股を洗わなければならない、時計は外さなければならない、このことを現在の状況になる前に知ることが出来たのは、降らずとも雨の用意のそのものだった。

 学問も同じ傾向がある。大昔のことで今のことには関係ないと一瞬思っても-例えば私も多くの学生と同じように、なんで教養科目など大学に来てとらなければならないのだと思っていた-その考え方を今に応用することが出来る。それは知恵でもあり、人類の財産なのだと思う今日この頃である。

 

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