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ProToolsがやってきた!

2021年7月 8日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

こんにちは!
伊藤彰教 @ exSDプロジェクトです

わたしたちのプロジェクトはまだ立ち上がったばかり。サウンドデザイン研究室にも関わらず、音響業界標準の先進的なツールが全て揃ったと言える状況ではありません…。

「これはまずい。」

ということで数年がかりで計画し、ようやく業界の音楽・音響スタジオで利用されているAvid社のProToolsを導入するに至りました!

ソフトウエアだけなら無料でも試せるProToolsですが、本格的な制作技術を学ぶため、そして研究レヴェルで使えるようにするには、高性能な音響処理ボードが必要になります。PCでゲームを楽しんでいるみなさんなら「グラフィック・カードというのを追加しないと3DCGグリグリのゲームがカクカクになってしまう」ということはよく知っていると思いますが、サウンドの世界でもそのようなことがあります。ということでまずはサウンドボードを組み込みました。

Img_2607

実はこれで終わりではありません。PCには標準で小さなマイクやスピーカ、イヤフォンジャックが付いていますが、それでは音の仕事はできません。そこで高価なマイクやスピーカを接続できるオーディオ・インタフェース(ビデオリンク)とも繋ぎます。

Img_2624

近年「イマーシブ・オーディオ」などと呼ばれる立体・空間音響を処理しつつ、映像やゲームに音付けするには、PC本体もパワフルである必要があります。技術適格として代表的なものがDolby Atomosです。これらにも対応できるようにします。このためチーズカッターで有名(?)な以下に接続して動作を確認します。

Cheesecutter

設営テストを繰り返して聴取環境や機材セッティングを進めます。

Setting_immersive

これらの作業には頼もしい大学院生や学部生が積極的に動いてくれており、先端的なサウンド制作だけでなく、ハードウエア・ソフトウエアの保守・運用なども実践的に学び、研究することが出来ます。まだ導入したばかりですので、私を含めて研究室メンバーが、これから本格的に制作手法や技術開発に取り組むことになりますが、本当に楽しみです😃

在校生のみなさん、高校生のみなさんにも、「exSDプロジェクトに参加してもらえたら、こうした環境で学び、研究することができます」とようやく言える環境が近づいてきました。共にこの環境を育てていけるみなさんを、exSDではお待ちしています♪

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