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感染症までの数理 (1)

2021年7月19日 (月) 投稿者: メディア社会コース

いま感染者の数は大変、気になります。

感染者数の予測ができれば、われわれの行動や生活にも役立つでしょう。

予測は、感染のモデルを作って求めます。

こうしたモデルを作るのは、医学・生物学や疫学などの関連分野と思うかもしれませんが、
数理的にも扱います。

これからしばらくの間、生物から感染者まで、どんな考え方で扱ってきたのか、数理的な枠組みでたどっていきたいと思います。

なお、今回のパンデミックに関して、直接のモデル化や予測はしません。抽象的なモデルを具体化するには、正しいデータが必要ですが、今、それは一般には手に入らないのが大きな理由です。

さて、日本で、生物の個体数に関する計算と言えば、ネズミ算でしょう。

塵劫記という江戸時代の本にある、次の計算が始まりと考えられます。

ネズミの夫婦が1月に12匹の子を産む。2月に親と合わせて7夫婦になり、1夫婦12匹を産むと、全部で98匹。これが繰り返されると12月の終わりには…

何匹になるかは、明日に続きます。

(メディア学部 小林克正)

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