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ストローで考える身近なSDGs PART2

2021年8月 3日 (火) 投稿者: メディア技術コース

新しい研究テーマを始めた健康メディアデザイン研究室の千種(ちぐさ)です。人体を健康メディアとしてとらえメディアをつかって自らの健康をデザインするための研究を行っている研究室です。

今回は、前回に引き続き、多面的なプロジェクト演習を実施している中から今年度から始まった「地域創生としてのSDGs的アイデアソン」という半年間14回実施する授業の一貫としてストローの例の続編を紹介させていただきます。

プラスチック製のストローの削減を考えるとき、リサイクルの3Rの①Reduceリデュース、②Reuseリユース、③Recycleリサイクル、で考えると、変わり易いです。

最も重要なのは1番目のリデュースの対策として、ストローの提供中止やストローとプラカップを使うのを止めて、マイボトルでドリンクを補給する考え方・ライフスタイルです。スターバックスがストローの提供中止したり、マイタンブラーの利用促進を応援しているのはその一環ですね。オシャレにカッコよくライフスタイルを変革していく取り組みをしているところがスターバックスらしいですね。

スターバックスのストローの提供中止(2021/04/15)

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2021-4004.php

スターバックスのマイタンブラー

https://product.starbucks.co.jp/goods/tumbler/

https://www.starbucks.co.jp/howto/store/tumbler.html

次に重要なのはリユースです。ストローをリユースするって?と思う人も多くいると思いますが、洗いやすくリユースできるストローも各社から販売されています。

スターバックスのリユースできるストロー(2021/03/12)

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2021-3927.php

3番目に重要なリサイクルは資源ごみとして利用されたプラスチックを資源として日本じゅうで広く実施されていますね。そして今回一番に紹介したいのは、一番重要なプラスチック製ストローの使用削減の取組です。最初は提供中止でしたが、注目に値するのはストローの素材を変更する取り組みです。先行したのは紙製ストローを使用例ですが、濡れてふやけるストローは不評でした。

そんな中で注目する商品が「美味しく食べられるストロー」です。これまでのアプローチは単にユーザーに不便を強いてストローの配布を中止したいましたが、ストローを食べられることにしたのはすごいです。廃棄するストローとは次元が異なります。美味しいドリンクを飲んでいるので、まずいストローでは不評になります。飴を使用したストローもありますが、砂糖を使用しているためカロリーが気になる為か高価格の為かあまり話題になりませんでした。

そしてお菓子メーカーのブルボンが発売した耐水性のあるクッキーで作った美味しく食べられる「コロネクッキー」というストローです。これはソフトクリームのコーンと同じ路線ですが、目からウロコな商品でした。一般的な製造工程はコーンと似ているので大量生産可能です。耐水性の部分が真骨頂です。これによりソフトクリームのコーンがストローに変身しました。冷たいドリンクに使用して30分間も耐水できるようです。

https://www.atpress.ne.jp/news/199342

https://www.bourbon.co.jp/product/detail/4901360339075.html

マイクロプラスチックでネガティブなストローを美味しく食べられるストローとして提供するライフスタイルは、地球環境に低負荷で持続可能な「美味しく食べられる」ストローとして社会に受け入れられるでしょうか。

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