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シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その29前編

2021年9月28日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。

今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。

前編とのなるこの記事は、あらすじのまとめが中心です。
後編ではその内容をもとに注目すべきポイントを述べますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。

取り上げる映画は次のタイトルです。

『ダイハード(1988)』

[監督]

ジョン・マクティアナン

[脚本]

ジェブ・スチュアート
スティーヴン・E・デ・スーザ

[参考URL]

https://movies.yahoo.co.jp/movie/13780/

[あらすじ]

ニューヨーク市警の刑事であるジョン・マクレーンは、別居中の妻ホリーと子供たちに合うべくロサンゼルスへやってきた。

ホリーは日本の大企業ナカトミ商事に努めており、そのナカトミ商事のビルではちょうど社内パーティが開かれている真っ最中。ジョンとホリーは久々の再会ではあったものの、ささいなことでへそを曲げたジョンのせいで口論になってしまう。

ホリーがパーティに呼び戻され、ジョンがひとり残った部屋で自己嫌悪に陥っていると、突然ナカトミビルを武装したテロリスト達が襲撃してきた。

武装集団のリーダーであるハンスは、部下たちにパーティ参加者を人質に取らせると、社長のタカギを連れ出した。ハンスたちの目的はビルの六重ガードに守られた6億4千万ドルの大金。ハンスは6重セキュリティの解除をタカギに迫ったが、タカギはこれを拒否したため、殺害されてしまった。

ハンスは社長を殺したことで人質の社員たちを脅しつつ、自力でのセキュリティ解除時間をかせぐ作戦に切り替える。すべてはハンスたちテロリストの計画通りのはずだった。ところが唯一の誤算はジョンがビルにやって来ていたこと。

ジョンはテロリストの襲撃があると、すぐさま身を隠し、工事中のフロアやエレベーターを巧みに利用して、テロリストたちを各個撃破すると、武器や爆弾や通信機を奪い取って、人質の開放と外部への救援連絡に奔走した。

苛立つハンスを尻目に、ジョンは見回りに来ていたロス市警のパウエル巡査部長のパトカーめがけてテロリストの死体をぶつけて状況を認識させると、ようやくナカトミビル内の状況が外部に伝わることになった。まもなくロス市警によってナカトミビルは包囲されたが、現場指揮官は事態を甘く見ており、安易な突撃と装甲車による突貫はハンスたちの返り討ちにあってしまい、とうとうFBIに現場の指揮が移行される。

しかし、これこそがハンスの狙いだった。FBIはビル内に陣取るテロリストの沈静化と混乱を狙って電源共有を断つ作戦にでるが、これによってナカトミビルの最終セキュリティもダウンし、ハンスは6億4千万ドルの大金を手に入れることができた。ハンスは計画の仕上げとして、人質を全員屋上ヘリポートへ集め、引き渡しに応じるFBIごと最上階を爆破、その混乱に乗じて脱出を図ろうとしていた。

しかし、その目論見は、最上階にフロアに仕掛けられた大量の爆薬を発見したジョンにはバレていた。ジョンは屋上に集められた人質を再びビル内に戻るよう誘導し、その様子をFBIにテロリスト一味だと勘違いされて撃たれもしたが、
すぐさまハンスのあとを追う。

やがてジョンはなんとかハンスのもとにたどり着いたが、もはや手持ちの銃弾は数発しかなく、満身創痍。しかもジョンの正体に気がついていたハンスは、妻のホリーを最後の人質に連れてきていた。ホリーに銃を突きつけるハンスから、武器を捨てるよう脅され、絶対絶命となったジョンは手を上げ武器を手放した。

が、手持ちの銃を離した、その背中には数発だけ弾の込められた別な銃が隠されており、一瞬をついてハンスを撃ち抜いてホリーを奪い返した。すべてを終え、ようやくビルから出ることの出来たジョンとホリーは、子供たちの待つ家へ帰るのだった。


・・・次回は、この作品でシナリオライターとしてどこに注目すべきか、について述べていきます。

どうぞお楽しみに。

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