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メディア社会コースのソーシャルデザイン科目群の説明 5)ソーシャルデザイン論

2021年9月 3日 (金) 投稿者: メディア社会コース

皆さん こんにちは!

 

本日はメディア社会コースのソーシャルデザイン科目群の説明をします。3年生後期に設定されている、ソーシャルデザイン論では、

ソーシャルデザインの概念について学びます。ここでは少し概念的な話を少ししたいと思います。

 

ソーシャルデザインとは、一般的には、社会のデザイン、社会のためのデザイン、社会創生のためのデザイン、

地球にやさしいサステイナブルなデザインといったように理解されています。さらに踏み込むと、ソーシャルデザインとは 

持続可能な社会の実現に向けたアイデアや仕組み、それを支える過程や技術、新しいビジネスさらには社会システムのデザインです。 

 

例えば、ソーシャルデザインで良く例に挙げられるのは、プロダクトのデザインではないでしょうか?

こちらは、例えば、プラスチック製品でないストローや環境にやさしい素材でできた、ノートなどが

あげられると思います。その他にも社会の仕組みとプロダクトを一緒にデザインする試みもソーシャルデザインです。

 

持続可能な開発や社会の実現に役立つプロダクトのデザイン をはじめに提唱したのは、ビクター パパネックというデザイナー兼 

人類学者、教育者の方で、デザイナーには社会的責任があり, 人々の生活の質の向上に貢献する必要があると言いました。彼の

ソーシャルデザインの考え方は、Victor Papanek “The Green Imperative"   という著書から学ぶことができます。                                   

ソーシャルデザインのもう一つの側面は、人間開発や社会関係資本の向上と収益性が共存し得る仕組み、過程やプロダクトのデザインです。

ボランティアや単なるチャリティーではなく、デザイン思考を活用し 市民、一人一人の専門性を生かし、社会の仕組みを変え収益を          

あげながら健全な社会を築くことが必要だと、シカゴ大学で教鞭をされていたビィクター・マーゴリンが言っています。

Victor Margolin “The Politics of the Artificial”  フェアトレード商品だけでなく、それらの商品が消費され、フェアトレードについて

同時に学ぶことができる、コミュニティーを構築しているような、フェアトレードタウンやフェアトレード大学などが挙げられます。

 

文責:飯沼 瑞穂

  

 

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