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シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その28前編

2021年9月11日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。
今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。
前編とのなるこの記事は、あらすじのまとめが中心となります。後編ではその内容をもとに注目すべきポイントを述べますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
取り上げる映画は次のタイトルです。
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『フェイス/オフ(1997)』
【監督】
ジョン・ウー
【脚本】
マイク・ワーブ
マイケル・コリアリー
【参考URL】
https://movies.yahoo.co.jp/movie/83677/
【あらすじ】
FBIのショーン・アーチャーは感情的になりやすい面もあるが敏腕な捜査官で、とても家族思いの男。しかし、それゆえにテロリストのキャスター・トロイに付け狙われ、息子のマイケルと遊園地で過ごしていたところを狙撃されてしまう。ショーンは一命をとりとめたものの、貫通した弾丸によってマイケルは命を落としてしまった。
それから6年の歳月をかけてショーンはキャスター逮捕の捜査を続け、ついにキャスターが弟のポラックスと共に国外逃亡しようとする航空機を抑え込み、激戦を制して逮捕に成功する。
悲願を達成し、落ち着けるかと思いきや、キャスターは逃亡直前に大規模被害をもたらす時限式細菌兵器をロサンゼルスのどこかに仕掛けていたことが判明。しかし、当のキャスターはショーンに敗北した際に植物人間となっており、計画の詳細は聞き出せない状態だった。
他に細菌兵器の設置場所を知るのはポラックスのみだったが、ポラックスはキャスター以外とは口をきかない、と黙秘をしていた。植物人間状態であるキャスターを引き合わせることもできず、時限装置の刻限が迫る中、FBIの極秘任務としてアーチャーにキャスターの顔を移植してキャスターになりすまし、ポラックスから情報を引き出す作戦が決行されることになった。それは誰よりもキャスターのことをよく知るアーチャーにしか出来ない作戦だったが、息子の命を奪った者の顔になる苦痛は計り知れなかった。
アーチャーはポラックスの収容されている特殊監獄にキャスターとして潜入する。それはFBIの中でも一部の人間にしか知らされないままの極秘任務で、看守や囚人たちから手酷い仕打ちも受けたが、なんとかポラックスとの接触に成功し、怪しまれながらも細菌兵器の場所を聞き出すことに成功する。
まもなくFBIから面会人が来たとのことで、細菌兵器解除の任に戻ろうとしたショーンだが、そこに現れたのは潜入任務を知る仲間ではなく、本来の自分の顔と入れ替えたキャスターだった。キャスターは奇跡的に蘇生してショーンの顔を移植した後、秘密任務を知る者たちを全て抹殺し、完全にショーンになりすまして監獄にやってきた。もはやショーンの正体を証明してくれる者はおらず、ショーンは監獄から出られなくなってしまった。
キャスターは司法取引したという名目でポラックスを釈放させ、自身で設置した細菌兵器を自身で解除しただけだが、これを成功させたことでアメリカの英雄となった。一方、全てを奪われたショーンは脱獄を決行。協力してくれた囚人たちの犠牲もあったが、再びロサンゼルスに舞い戻った。
ショーンは捜査官のときに突き止めていたキャスターのアジトへ向かい、キャスターとして振る舞い、協力を取り付ける。しかし、その動きはショーンとして振る舞うキャスターによってFBIに察知されていた。すぐさまアジトは激しい銃撃戦の地となる。一瞬の機転によってポラックスを屋根から突き落として絶命させたショーンは、弟の死にショックを受けるキャスターの隙をついて、窮地を脱した。
ショーンは密かに自宅へ戻ると、妻であるイヴに事情を話し協力を仰いだが、イヴは息子を殺したテロリストの顔をしているショーンの姿に怯えるばかりで話にならない。やむをえずショーンは自分はO型で、自分になりすましているキャスターはAB型だから確かめて欲しい、と言い残してその場を去った。
その後、この出来事が気になったイヴは、ショーンの顔をしているキャスターが、寝室で眠りこけた一瞬をついて採血、自身が勤める病院で検査して、今の夫が別人にすり替わっていることに気づく。それを確認したショーンは再びイヴの前に姿を現し、二人しか知らない馴れ初めのエピソードを話したことで、ようやく正体を信じてもらうことができた。イヴの協力をとりつけたショーンは、翌日行われる葬儀にイヴとキャスターが夫婦として同席すると知り、そこで決着をつける意思を固めた。
ショーンは1対1で決着をつけるべくキャスターを誘い出したが、キャスターは巧みに逃げ回ったあげくにイヴを盾にして脅迫したり、遅れてやってきた娘のジェイミーを人質に取ったり、卑怯な手を尽くしたが、やがて追い詰められ、ショーンによって容赦なくとどめを刺された。
すべての事件が解決した数日後、本来の顔を取り戻して帰宅したショーンは家族と抱き合って喜びを噛み締めるのだった。
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次回は、この作品でシナリオライターとしてどこに注目すべきか、について述べていきます。
どうぞお楽しみに。

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