シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その31前編
2021年10月 2日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。
今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。
前編とのなるこの記事は、あらすじのまとめが中心です。
後編ではその内容をもとに注目すべきポイントを述べますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
取り上げる映画は次のタイトルです。
『リーサルウェポン』
[監督]
リチャード・ドナー
[脚本]
シェーン・ブラック
[参考URL]
https://movies.yahoo.co.jp/movie/24802/
[あらすじ]
ロジャー・マートフはロサンゼルス市警のベテラン刑事。愛する妻と子供たちから先日50歳の誕生日を祝われた、家族思いの良き父親でもある。
そんな彼が新たに捜査することになったのは、高層ビルからドラッグを使用して飛び降り自殺をしたと思しき娼婦アマンダの事件。
実はアマンダの父親マイケルは、ロジャーとベトナム戦争で共に戦った戦友で、娘の飛び降り自殺が起きる数日前からロジャーに連絡を取ろうとしていたことや、アマンダの体内から毒物が検出されたことから、ロジャーは彼女が自殺したのではなく、なんらかのトラブルに巻き込まれて殺された、と睨んでいた。
そんな矢先にロジャーは、麻薬課から異動してきた刑事マーティン・リッグスとコンビを組むよう言い渡される。マーティンは特殊部隊の所属経験を持ち、「人間兵器(リーサル・ウェポン)」と呼ばれるほど高い戦闘力を持っていたが、妻を事故で亡くして以来、ことあるごとに自殺しようとする厄介な癖のある男で、ロジャーは体よく彼の世話を押し付けられたのだった。
コンビを組んで数日後のある日、緊急要請でロジャーとマーティンは自殺願望者の説得するべく向かったビルへ向かった。「任せてほしい」というマーティンにロジャーが了承したところ、程なくして相手と共に飛び降りてしまった。ビルの下で衝撃吸収マットの準備が出来ていたとはいえ、あまりにも危うい判断をするマーティンに対して、ロジャーは不安を覚えずにいられなかった。
それでもロジャーは根気よくマーティンのことを理解しようと努力を重ね、自身の家族にもマーティンを紹介するなど、親睦を深めていくと、マーティンも徐々に打ち解けていった。
アマンダの事件で重要参考人の情報を掴んだふたりは、直ちにその人物の家に向かったが、目の前で爆発が起き、口封じされてしまった。もはや一刻の猶予もないと考えたロジャーは、アマンダの父マイケルに迫り、隠し事をせず全てを話すよう詰め寄った。するとマイケルは観念して、ベトナム戦争時代の知り合いであるマカリスター将軍を中心としたヘロイン密輸組織が背後にいることを白状してきた。アマンダはそれが理由で殺害されたのだった。
ようやく真相にたどり着いたと思ったその直後。その現場を嗅ぎつけていたマカリスターの部下、ジョシュアによって襲撃を受け、マイケルは殺されてしまう。マーティンのアシストによってロジャーは助かったものの、秘密を知ったロジャーをそのまま生かしておくことはできないマカリスター一味は、ロジャーの娘リアンを誘拐し、開放の条件としてロジャーが単身で指定の場所に来るよう要求してきた。
どう考えても娘共々殺される罠でしかなかったため、マーティンが取引場所の近くで待機し、リアンの救出と脱出のチャンスを作る作戦を決行。少なからず敵組織に被害を与えたが、最終的にはマーティンも拘束されてしまった。警察側の把握状況を吐かせるため、拷問されることになったロジャーとマーティンだったが、マーティンの強さを甘く見た下っ端の隙をついてマーティンが反撃、ロジャーとリアンも連れて危機を脱し、マカリスターの打倒にも成功する。
残ったジョシュアがロジャーの家を狙ってくることは予想がついていたため、ロジャーとマーティンは先回りして警官たちと待ち伏せると、ほどなくしてジョシュアが姿を現した。もはや大勢は決していたが、マーティンはジョシュアとの一騎打ちに応じ、完全に圧倒して勝利を収めた。
この一件を通じてロジャーとの絆も深まり、自信を取り戻したマーティンは、亡き妻の墓参りにも出向くようになり、色々と吹っ切れた笑顔をみせるようになったのだった。
・・・次回は、この作品でシナリオライターとしてどこに注目すべきか、について述べていきます。
どうぞお楽しみに。
「コンテンツ」カテゴリの記事
- あにめたまご2019「文化庁若手アニメータ等人材育成事業」(2019.03.12)
- 学会紹介:ADADA Japan学術大会と情報処理学会EC2019(2019.03.09)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
- 香港理工大学デザイン学部の紹介(2019.03.04)