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シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その34前編

2021年11月12日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。
今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。
前編とのなるこの記事は、あらすじのまとめが中心です。後編ではその内容をもとに注目すべきポイントを述べますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
取り上げる映画は次のタイトルです。
『天使にラブソングを(1992)』
<監督>
エミール・アルドリーノ
<脚本>
ジョセフ・ハワード
<参考URL>
『https://movies.yahoo.co.jp/movie/15577/』
<あらすじ>
アメリカはネバダ州のクラブで歌手をしていたデロリスは、クラブの経営者でマフィアのヴィンスとは愛人関係にあった。不自由のない暮らしを送っていたデロリスではあったが、妻とも自分とも関係をハッキリさせないヴィンスに不満が募っており、とうとう別れ話を切り出しにむかった。ところが偶然にもデロリスは、ヴィンスの殺人現場に出くわしてしまう。
このためヴィンスに口封じのため追われることになったデロリスは警察へと駆け込んだ。すると、ヴィンスを逮捕する機会をうかがっていたサウザー警部のアイディアで、ヴィンス逮捕後の証人になってもらうべくデロリスを修道院に匿ってもらうことになった。
堅苦しいことが大嫌いなデロリスは、彼女を匿うことにも反対した修道院長とも折り合いが悪く、当初は修道院での禁欲的な生活に馴染めずにいた。しかし、ある時とてつもなく酷い歌声の聖歌隊の指揮を任されたことをきっかけに、他のシスターたちとの関係も変わり、居心地がよくなっていく。歌手であることを隠しているデロリスによる聖歌隊への指導は、型破りであるが実に的確で、みるみるうちに聖歌隊の歌は上達。ある日のミサで披露したその歌声は、まったく教会に縁のなかった若者を引きつけるほど、街の評判になった。
人が訪れるのもまばらだった教会には、デロリスの指揮する聖歌隊を目的に、人も寄付も集まるようになり、とうとうテレビにまで取り上げられる様になる。ようやく自分の居場所とやりがいのある仕事を見つけたデロリスだったが、サウザーから警部から「あまりに目立ちすぎる」と警告を受けてしまう。それでも一度評判となった聖歌隊の人気はうなぎのぼりで、とうとう噂を聞きつけたローマ法王が訪問してくることになった。これに大喜びする聖歌隊たちだが、ついにヴィンスが修道院にいるデロリスの存在に気づいてしまった。
デロリスは直ちに部下に命じてデロリスを捕らえさせた。この緊急事態に、修道院長はデロリスの正体をシスターたちに明かすと、シスターたちはデロリスの捕らえられているクラブへ向かい、サウザー警部達と協力してデロリスを救い出してヴィンスを逮捕した。
 
デロリスとシスターたちは再び教会へ戻ると、ローマ法王を迎えて聖歌を披露することになった。伝統的な聖歌に始まったその歌声は、かつて聞くに耐えなかったことなど嘘のように美しいものに成長していた。しかし、おごそかな雰囲気につつまれた教会内は次の瞬間一転。デロリスとその仲間たちは、アレンジされた聖歌を披露し、ローマ法王と集まった人々を喜ばせる大成功をおさめたのだった。
・・・次回は、この作品でシナリオライターとしてどこに注目すべきか、について述べていきます。
どうぞお楽しみに。

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