4年生からのメッセージ⑦ エピローグ~森川から4年生へ
2021年11月 7日 (日) 投稿者: メディア社会コース
こんにちは、メディア学部社会コースの森川です。
今週は、森川研の5人の4年生から、在学生および受験生に対するメッセージをお届けしてきました。
皆さん、いかがだったでしょうか。
連載最終日の今日は、卒業まで半年を切った4年生たちに、私の経験を話したいと思います。
昔々、私も大学4年生で、あと半年で卒業を迎える、という時がありました。
無事就活を8月に終えましたが、就職氷河期のあまりに過酷な日々を過ごしたせいで、
私はトカゲのように痩せ細ってしまっていました。
しかし、息を吐く暇もなく、秋からは地元・広島の母校である高校に教育実習へ。
高校の先生になる予定はありませんでしたが、教員免許だけは取っておこうと、就活が終わるタイミングで実習に参加することにしていたのです。
そして約1ヵ月ほどの、これまた緊張感いっぱいの教育実習生生活を送ることとなったのでした。
私が教えたのは現代文と漢文でした。
授業計画を立てるために徹夜をし、何を話すかしっかり頭に叩き込んで教壇に立った経験は、今も忘れることができません。
国語って他の教科のように、びしっとした答えがないことが多いので、生徒全員に理解してもらえるような説得力のある授業計画を作るのがとても難しいんですよね。
我ながらよくやったと思いますよ…本当に……。
(ちなみに大学の先生に教員免許は必要ありません)
そして、教育実習が終わったと思ったら、今度は卒論です。
私は、文学部の文芸という専攻に在籍していましたので、書いたのは論文ではなく創作小説でした。
原稿用紙にして約100枚の長編小説を執筆したのです。
論文と違って調査や分析がないから楽なんじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、創作物には生みの苦しみがあります。
そして、小説を書くには、実は取材なども必要だったりするんですよね。
だから作品を書き上げるまで、本当に忙しい日々を送りました。
ただ、生みの苦しみはありつつも、一度キャラクターたちに命が宿れば、勝手に動いてくれて物語が進むのです。
そうなってしまったら、書いているのは私でも、半分読者のような感覚で、キャラクターたちが生きていく様子を追っていくだけでした。
無事卒論(小説)を書き上げて提出し、大学は春休みに突入。
2月には1ヵ月、卒業旅行でヨーロッパに行きました。
私が就職した会社は3月から研修が始まりましたので、旅行から戻るとすぐに新しい生活が始まった感じです。
たった半年の間に、本当にいろいろなことがありました。
今思うと、どれもこれも大学生だったからこそ経験できたことだと実感します。
皆さんもあと数か月、是非今だからこその、今しかしかできない経験をしてください。
そしていろいろな状況や、自分の心の動きを楽しんでください。
もちろん卒論も頑張ってくださいね!!
(メディア学部 森川 美幸)
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