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シナリオアナリシスでよくある質問(おすすめの映画)その33前編

2021年11月 8日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん、こんにちは。メディア学部実験助手の菅野です。
今回も「プロのシナリオライターを目指すなら見ておいたほうが良い作品」を紹介します。
前編とのなるこの記事は、あらすじのまとめが中心です。後編ではその内容をもとに注目すべきポイントを述べますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
取り上げる映画は次のタイトルです。
『ホーム・アローン (1990)』
<監督>
クリス・コロンバス
<脚本>
ジョン・ヒューズ
<参考URL>
https://movies.yahoo.co.jp/movie/21356/
<あらすじ>
ケビンは、アメリカはシカゴに住むマカリスター家の3男。クリスマスに親戚一同でパリへ旅行することが決まっていたことから、家族は準備で忙しく、幼いケビンはかまってもらえずにいた。
ようやく食事時になったが、大好物のプレーンチーズピザを、悪ふざけした兄のバズに食べられ、とうとうブチ切れたケビンはバズに飛びかかり、食卓はめちゃくちゃに。これを叱られたケビンは、罰として屋根裏部屋に寝かされることになってしまった。ふてくされたケビンは「こんな家族なんかいらないから消えてしまえ!」と願って眠りにつく。
その夜のこと、あたり一帯は強風が吹き荒れ、電柱が倒れたことで停電がおきてしまった。この停電の影響によって、マカリスター宅の目覚まし時計はストップ。翌朝、マカリスター家は親戚共々寝坊してしまった。大慌てで支度を整え、荷物と人数確認を済ませ、一同は旅行のための車で出発。そのままパリへの飛行機に搭乗した。
・・・ケビンが屋根裏にいたことを忘れたまま。
ケビンの母・ケイトが上空で自分が居ないことに悲鳴をあげていたことなど知る由もないケビンは、誰も居なくなった自宅で「願いが叶った」と大はしゃぎ。禁じられていた映画を見つつ、お菓子は食べたい放題、触らせてもらえなかったモデルガンを手にしてご満悦だった。
しかし、そんなケビンしか居ないマカリスター宅に危機が迫っていた。泥棒コンビのハリーとマーブが、一家が旅行に出るタイミングを狙って空き巣に入る計画を実行に移そうとしていたのだ。
ハリーは事前に警察の格好で変装して、マカリスター家がクリスマスに留守にする予定であることを確認しており、このタイミングを狙っていたのだが、ケビンが取り残されていることなど想定外。泥棒ふたりは侵入を取りやめ、ケビンは一時的に窮地を脱したが、ケビンは警戒しすぎるあまり、母・ケイトが安否確認を頼んだ警官の来訪もスルーしてしまった。
マカリスター宅は留守の確証が得られなかったものの、ハリーとマーブは向かいのマーフィー宅が留守なのは確認済だったので、忍び込んで金品を漁っていた。すると偶然にもケビンの父・ピーターが、マカリスター宅の様子を見に行ってほしいという電話をかけてきたことに気づく。これによってケビンは再びハリーとマーブに狙われることになってしまう。
一方ケビンは、初めのうちでこそ一人暮らしを満喫していたが、少しずつ寂しさがこみ上げてきていた。心細さもあって、夜には煌々と明かりをつけ、家には人がたくさんいるかのように見せかけて、様子を見に来ていたハリーとマーブを警戒させてはいたものの、家族の写真を見つめて眠りにつくのだった。
翌日。日中はマカリスター宅に人の気配がないことにハリーとマーブが気がつく。確信を得たふたりは、21時にマカリスター宅に盗みに入ろう、と決める。意気揚々のハリーとマーブだったが、その会話をケビンはタイミングよく盗み聞いていた。
その日の夕方。泥棒ふたりの襲撃を前にケビンは教会へ祈りに向かった。そこには、近所で「殺人鬼」と噂される老人マーリーの姿があった。ケビンは噂を信じ込みマーリー老人に失礼な態度を取ることもあったが、マーリーは息子とのすれ違いで孤独だった話を聞き、家族を大事に思う気持ちは自分と同じであることに気づく。そして、自分の家を泥棒から守り抜こうと決意を固めた。
ケビンは、自宅にあるありとあらゆるモノを駆使して罠を作り出し、泥棒ふたり組を撃退する〝戦闘プラン〟計画を立てて準備をすると、最後に警察に連絡して応援を要請したのち、ハリーとマーブを迎え撃った。
マカリスター宅に、たくみに仕掛けられたケビンのトラップによってハリーとマーブはズタボロにされるも、子供ひとりに負けるわけにはいかないふたりは、もはや金品強奪など忘れ、怒りに任せて執拗にケビンを追いかけ回していく。
その執念はすさまじく、最後に自宅から脱出を図ったケビンだったが、とうとう補足されてしまう。もはやこれまでか、と思ったケビンを救ったのは、マーリー老人だった。殺人鬼と噂された豪腕でハリーとマーブは打ち倒され、まもなく到着した警察に引き渡された。
ケビンはその夜、サンタに「家族を返してほしい」と願い眠りにつく。
翌朝。目覚めたケビンを迎えたのは、誰よりもケビンを心配して真っ先に帰ってきた母・ケイトだった。
・・・次回は、この作品でシナリオライターとしてどこに注目すべきか、について述べていきます。
どうぞお楽しみに。

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