この1年を振り返り
2021年12月31日 (金) 投稿者: メディア技術コース
皆さん、こんにちは。
今日は大みそかです。いつもこのブログを見ていただいている方、ありがとうございます。私は学部を代表するような立場ではありませんが、たまたま本日の記事を書いているので、メディア学部のこの1年を勝手に振り返ってみたいと思います。
2021年は新型コロナウィルス感染症のいわゆる第3波の中スタートし、東京都は1月7日には2回目の緊急事態宣言が出され結果的に3月半ば過ぎまで続きました。2020年の後期には少し状況が落ち着き対面授業も一部再開されていましたが、年明けの学期末にこの状態となり、予定していた対面期末試験も一部はレポートに切替えとなったり、卒業研究や大学院の最終発表会等もオンライン化されました。3月の学会シーズンも多くの学会発表会がオンライン開催となりました。
幸い4月には2021年度新入生を無事対面で迎え入れることができ、良いスタートが切れたと思ったのもつかの間、ゴールデンウィーク前には再び状況が悪化し3回目の緊急事態宣言となりました。それでも2020年度とは違い、新年度を対面で始められたことは、特に新入生にとって重要だったと思います。開講スケジュールが変更になり連休明けから6月末まではメディア学部はオンライン授業主体になりました。東京はいったん解除となったのち7月半ばには4回目の緊急事態宣言となりましたが、6月末から再開された対面授業主体の方針のまま期末試験まで走り抜けました。
夏の東京は緊急事態宣言が解除されないままオリンピックが開催されました。ワクチン接種が始まり、さまざまな社会活動も感染防止対策を徹底して行われ、徐々に落ち着きを取り戻してきました。本学でも職域接種を行いました。オープンキャンパスは高校生の皆さんをキャンパスに受け入れて実施するのは1度だけとなりましたが、教職員と在学生の皆さんが協力して、リアルタイムオンラインでのオープンキャンパスを数回実施しました。総合型選抜などの年内入試の面接も対面で実施できました。また、オンライン主体でしたが、学会発表も活発に行われ、AnimeJapanや東京ゲームショウへの出展なども従来通りおこないました。
後期の授業は9月末まで延長された緊急事態宣言の影響で最初の3週間がオンライン主体でしたが、10月18日以降は対面主体の授業となりました。八王子キャンパスは職域接種の2回目が後期授業開始直後となったため、副反応対応で臨時休校が2日あり、またも開講スケジュールが変更となりましたが、幸い、台風等による休講が無かったことで、おおむね、順調に授業ができてこの年末を迎えています。
この2年間、このブログでもたびたび紹介されているように、メディア学部ではオンライン授業への対応で先生方が様々な工夫を凝らされ、結果としてスキルも鍛えられました。今年は対面授業が可能となってもオンライン授業を同時に行うハイフレックス対応や、対面授業の録画を後から公開するなどの対応を自主的にしている先生方もいらっしゃいます。演習授業に関しても、様々なテーマで独自の工夫で教育効果を上げてきました。研究活動や研究指導についてもオンラインのメリットも分かってきました。メディア学部では教員の会議もハイフレックスや一部はオンラインです。
今後の大学の姿は大きく変わっていくことは間違いありません。オンラインでもかなりのことができ、効果もあることが分かった一方、対面でなければ難しいこともいろいろわかってきました。教員も学生の皆さんも両方を体験して、それぞれのメリットが何かわかっています。これまでのノウハウを活用し、一層効果を高めながら、効果的な教育・研究を進めていきたいと思います。また、オンラインで学生生活をスタートせざるを得なかった現2年生には特にきめ細かい対応が必要と考えています。来年は3年生になり、それぞれの専門分野を定め進路のことを考える大切な時期です。これまでの支援が十分であったか自問していますが、これからできることに目を向け支援していきたいと思います。
(メディア学部 寺澤卓也)