PCとの格闘
2021年12月 9日 (木) 投稿者: メディア技術コース
皆さん、こんにちは。
10月末にプロジェクト演習「IoTプロトタイピング演習」の紹介をしました。その時は、対面演習ができるようになり、はんだ付けの練習をしたことを書きました。そして、次はPCの分解と組み立てをやる予定としていましたが、実際、11月に入ってそれを実施した時のことを書こうと思います。
東京工科大学の学生は全員ノートPCを持っています。デスクトップPCについては、自宅に持っている人もいますが、多くの学生(下級生)にとっては、大学設置のものを演習授業等の際に使ったことがあるだけです。さすがに自分が使っているノートPCを分解するわけにはいきません。万一の場合、授業を受けられなくなりますし、保険も効かなくなります。そもそもノートPC内部は薄い本体の中に構成パーツが詰まっているので初めてPCの中を見る人にとって分解や組み立てはハードルが高すぎます。そこで、研究室でかつて使用していて古くなり故障したままになっているデスクトップPCを使って実習を行いました。
この実習の目的は、現代のPCが内部はどのように構成されているのかを理解することです。IoTの演習では使うのはマイコンボードであり、小さなワンボードになっているマイコンボードではわかりにくいコンピュータの構成を知ってもらうことは理解の幅を広げてくれます。マザーボードや電源装置はどのようになっており、CPUやメモリはどこに刺さっているのか、HDDはどれかなど、言葉では聞いたことがあるものの実物を見たことがない受講生にそれぞれの役割や歴史を説明します。PCが出す騒音はファンの音がほとんどですが、なぜ、本体内にファンがいくつもあるのかなども説明します。
最後は元通りにするため、あらかじめ写真を撮って、ネジをなくさないように容器に入れながら分解を始めます。組み立ては、マザーボードの型番を手掛かりにスマートフォンでマニュアルを探してそれを見ながら、作業します。最初にとっておいた写真も助けになります。最終的には、全員、PCを元通りに組み立てることができ、起動画面(いわゆるBIOS画面)を表示させるところまでは確認できました。
今後はクラウドサービスが発展し、デスクトップPCを使う機会は減るのかもしれません。メモリやグラフィックスカードを増設・交換したりというのは、少し前まで研究室ではよく行っていました。クラウドの仮想マシンでは、最初にメニューから構成を選んで起動すれば、高性能な環境が簡単に手に入ります。しかし、すべてが仮想の世界になってしまうと、実感を持った理解というのは難しくなるように思います。故障したPCもしばらくは保管しておこうと思います。
手に入るうちに、フロッピーディスクを買っておくか...
(メディア学部 寺澤卓也)
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