授業点検
2021年12月10日 (金) 投稿者: メディア技術コース
皆さん、こんにちは。
東京工科大学では「授業点検」を実施しています。これは、ある先生の授業一回分を同じ学部の他の複数の先生が授業に出席して点検するものです。教育力の向上のために教授法、授業内容、学生への姿勢などに関し複数のチェック項目について採点します。授業後には、点検を受けた教員も出席して意見交換会が行われます。どの教員も数年ごとに担当科目の授業で点検を受けます。点検者としては、1つの授業に複数の教員が参加するため、毎年いくつかの授業点検に参加することになります。
先日、私もある先生の授業に点検者として参加しました。教室の一番後ろに点検者の席が設けられ、そこで授業を聞きます。チェック項目についてのメモを取りながら、当然、授業にも聞き入ることになります。点検をしていると、先生方がぞれぞれに工夫を凝らして授業を行っていることが良くわかります。教員間でお互いにこのような刺激を受け自己の授業の改善に役立てることも授業点検の目的の一つです。
教室の一番後ろに座っていると受講している学生さんたちの様子もよくわかります。少し話が続くと眠そうにしている学生が出てきます。講義をしている先生は単に一人で話しているだけではなく、学生の意見を聞いたり、適切な間隔で、手を動かす演習的な作業を取り入れたりしています。
点検を受ける身としてはやはり毎回緊張します。その授業回だけに特別なことをしているわけではないのですが、予定していた演習的要素がうまく実施できなかったり、トラブルが発生したり、あるいは早口になってしまったりします。いつもなら、トラブルにも対応して授業時間ちょうどで予定の内容を終えられるようにできるのですが、うまくできなかったりします。
今年の授業では、日本に入国できない留学生や病欠の学生に対応するため、授業をしながらZoom配信を行い、それを録画している先生も見受けられました。私もやっていますが、一人でやるのは慣れても結構大変です。メディア学部では、このようなハイブリッド型の授業に対応するための研究もおこなわれています。今後はこのような授業形態も一般化していくことでしょう。そうすると点検の仕方も変わっていくのかもしれません。
(メディア学部 寺澤卓也)
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