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プロジェクト演習「SDGs佐渡」の本格始動!

2021年12月17日 (金) 投稿者: メディア社会コース

前期のブログでご紹介した通り、今年度からプロジェクト演習「SDGs佐渡」が始まりました。詳細はこちらのブログをご確認ください。

プロジェクト演習「SDGs佐渡」がスタート。
http://blog.media.teu.ac.jp/2021/06/post-8a6293.html

7月に佐渡の方々とオンライン交流会を実施するために、前期の授業ではSDGsや佐渡のことを学びました。Zoomで話し合ったり、感染状況が落ち着いている時は写真のように集まって話し合いをしてきました。

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写真:SDGsについて学ぶ演習の様子

感染拡大さえなければ8月下旬に佐渡へ行き、トキの保全活動について見学をしたり、ビオトープ作りのお手伝いをしたり、雑草の除去をお手伝いしたりということを考えていました。しかし、残念ながら8月はこれまで以上の感染拡大となり佐渡行きを断念しました。

9月から後期の授業が遠隔で始まりましたが、大学全体が対面授業に切り替わりました。学生を連れて佐渡を訪問できるとすると、次の長期休暇となる3月ごろです。さすがに冬は雪の影響も考えられますし、行けたとしても活動が限られてしまいます。

では、3月に佐渡に行ったとして何が出来るのか、、、、。

妄想だけしていても始まりませんから、11月初めに教員2名と希望する学生1名で急遽佐渡に行く事にしました!佐渡の岩首という集落と連携をしているのですが、私たちの提案をご快諾いただき、1泊だけの弾丸ツアーが実現したのです。私は8年前に岩首を訪問しましたが、久しぶりの棚田と海の絶景はやはり圧巻でした。言うまでもなく、海の幸やお米が美味い!早く学生を連れてきたいという思いが、一層高まりました。

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写真:11月初めに訪れた佐渡市岩首の棚田と海

夜もひたすら話をして、気づけば深夜2時。話は尽きません。Zoomで話しているのとは当然異なりますね。メディア学部の学生が何をすれば良いのかという方向はいくつか見えました。

ちなみに、「SDGs佐渡」というプロジェクト名を付けましたが、あまり深い意味は考えていませんでした。ただ、SDGsが必ず関係するだろうということと、フィールドが佐渡に決まっていたので、その2つを合わせたのです。今このようにプロジェクトが始まってみて、改めて実感していることがあります。

それは、佐渡の生活は昔ながらの習慣などが続いており持続可能である一方で、東京のような都会の暮らしは便利ではあるけど持続していると環境や自分自身への負担が大きくなってしまうということです。つまり、佐渡は持続可能、東京は持続不可能な状態であると言えます。ただし、佐渡は超高齢化社会であるため、環境はあるのに人がいなくなってしまうという課題に直面しているのです。移住する人が増えれば人口は増えるでしょうか、そう簡単なことではないでしょう。そこで、我々のような関係人口を増やすことで、大切にその環境を継続できるような活動につながると良いと感じています。

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写真:宿泊した岩首談議所の落ち葉掃除をしている様子

出発前に宿泊した談議所の落ち葉をみんなで掃除しました。

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

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