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コロナ禍2年目となった大学の授業(演習篇)

2021年12月13日 (月) 投稿者: メディア社会コース

昨年度の前期は基本的に遠隔授業を行い、後期は対面授業も少しできましたが、冬に感染拡大がありまた遠隔授業に戻りました。今年度前期は対面授業で始まったものの、その後感染拡大があり遠隔授業に戻りました。

しかし、今年の後期はこれまでとかなり異なります。最初の数週間だけ遠隔授業でしたが、その後順調に対面授業を続けることができています。昨年入学した学生も、今年入学した学生も、ここまで対面授業を続けて受講している期間はありませんでした。同じ授業を受講している学生と対面のコミュニケーションをとり、休憩時間には雑談もして、ようやく大学生らしい生活を送ることが出来ているのではないかと思います。

私は、久しぶりの対面授業に少し戸惑いがありました。Zoomで学生に話しかけたり、画面を共有したり、チャットで呼びかけたり、ブレイクアウトしたりということにようやく慣れたのですが、対面だと当然少しことなります。私が感じているそれぞれの特徴をまとめます。

<対面授業の良いところ>
・学生の顔が見えるため、沈黙していても理解してうなずいているか、疑問があり首を傾げているかなど、仕草を見て話す内容を変えたり、授業の速度を変えたりすることができる。

・グループワークをする時のグループ分けが容易である。また、他のグループの話し声も聞こえるため、それをヒントに話を進めることも可能である。また、漏れ聞こえて来る話から、全体に向けてアドバイスをすることもできる。

・休み時間や授業の後に周りの学生と雑談ができる。

<遠隔授業の良いところ>
感染状況に関わらず授業を実施できる。 

少し体調が悪くても出席できる。

・教室の広さや音響設備の影響なく、先生の声が聞こえる。

・教室のプロジェクターの大きさや座席の位置に関係なく、スライドや動画を常に同じ環境見ることができる。

・大人数でもグループ分けをして静かな環境で話し合いができる。

・チャットで気軽に質問できる。

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このように、対面ならではの良さは実感しているものの、授業を進める細かなテクニックとしては、遠隔授業の方が優れている点も多くあると考えています。特に、教室の設備や空間に影響を受ける要素についてはこれまで困ってはいませんでしたが、Zoomのような遠隔会議システムの登場により授業の進め方が変わった部分もあり、良い部分をどのように対面授業でも実施できるのか検討する必要があります。

下の写真は、聴覚障害支援の演習で手話を学んでいる様子です。遠隔授業でも何とか出来ていましたが、対面の方がさらに楽しく学べると感じました。

明日は、大教室で実施している講義科目についてお話します。

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写真:メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」で手話を学んでいる様子

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。


 

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