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海外大学での講義

2022年1月17日 (月) 投稿者: メディア技術コース

もう昨年の話になってしまいましたが、年末付近に海外の大学で2件ほど講演をいたしました。といっても、残念ながらいまだにこのご時勢ではリモートでの実施ということでしたが、逆に言うと、こういうことが簡単にできるようになったとも言えますね。片方はデザイン学部で、もう一方はゲーム関連のいくつかの大学の学部が共同で実施したカンファレンスでした(たぶん…)。こういう機会では、研究室のこれまでの成果を並べて紹介するのが準備を簡単にすませる常套手段ではあります。しかしながら、今回はどちらも私の専門(インタラクション・デザイン)とは若干ずれているので、せっかいの機会と思い、これまで講義として話したことがなかった内容をまとめてみました。

 

デザイン学部(テイラーズ大学、マレーシア)のほうでは、アイデアの抽象化と他分野への適用についてを取りあげてみました。内容的にはゼミなどでよく話をするものですが、講義としてまとめるのは、自分自身でも考察しなおすのにいい機会でした。やってみると、まだ他の人に伝えるのに十分練れていないようですし、適切な具体例を見つけるなど課題がかなりありますが、とりあえずやってみたのはスタートとして良かったと思います。これをベースとして、来年度から大学院で新しい授業としてみようと画策しています。

 

もうひとつはVRやARについて話して欲しいとのリクエストでした。タイにおけるゲーム関連の大学の学部いくつか(タマサート大学、キングモンクート大学、シラパコーン大学)による共同シンポジウムのようでした。ということで、VR+AR+ゲームが期待されるテーマなのだと思いましたが、2日間に渡って複数の発表者が、VR、ARに関連したゲームやメタバースについて講演するようでしたので(メディア学部の三上先生も講演されました)、そのなかで素人の私が同じ土俵で話してもと思い、インタラクションデザインの観点からの考察というテーマで話を組み立ててみました。このような締切がある状態でもないと、アイデアをまとめるようなことは忙しさにまぎれてなかなかしませんから、こちらも漠然としていたアイデアをまとめるのに良い機会となりました。まとめている間に、研究のアイデアもいくつか浮かんできました。

 

それぞれの講演については、主催者側に顔写真を求められたので送ったら、それぞれ格好いいポスター画像を作ってくれました。こちらで主催して講演をお願いするときも、こういうものを作らないといけないんだなあと反省いたしました。どうせなら違う画像を送っておけば良かった…

 

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太田高志

 

 

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