文章を書くこと
2022年1月19日 (水) 投稿者: メディア技術コース
皆さん、こんにちは。
メディア学部では今年度は1月20日が卒業論文の提出締め切りとなっています。今日は前日の19日です。私の研究室でも最後の論文チェックを行っていますが、毎年感じるのは文章を書く力は個人差が大きいということです。様々な文章を読んでいる人の方が文章を書く能力が高いということが良く言われています。そのため、読書を勧めるという流れになるのですが、これがどの程度データに基づいた話か私は知りません。個人の経験で言えば、読むことも書くことも、そして自分や他人が書いた文章を直すこと・直されることもどれも大事なことであるように思います。
言葉とは進化・変化していくものですから、10年前の基準で判断することが今でも通用するのかは自信が持てないときもあります。現在の社会はSNS等の影響なのか、短文、あるいは単語のレベルでのコミュニケーション(?)が多い印象です。一方、学生の皆さんがレポート等で書いたものを読むと、一つの文がやたら長い割には主語が無かったり、主語と述語の関係がおかしかったりします。変換ミスや誤字脱字ではなく表現や漢字を誤用している(そう覚えているのでしょう)のもよく目にします。
やはり、先に書いたように読み・書き・推敲の訓練が足りないのではないでしょうか。かつて、メディア学部でも長文レポートを課して教員が添削するという授業を実施していたことがありますが、文章の添削指導は教員の側の負担も大きく、十分な量を実施することは困難です。やはり、一人一人が、整った文章をよく読み(教科書や論文も!)、レポートなどの文章を書く際にはよく推敲するということを地道に繰り返すしか方法は無いのかもしれません。何より、自分が書いた文章はおかしくないか?と気にかける姿勢が必要でしょう。
とはいえ、私自身も自分が書いた論文や著書の査読を受けると、内容のこと以外に文章表現についての指摘もかならずあります。能力の問題かもしれませんが、個人的には気分が乗らないときや眠くなっているときなどに書いた文章が指摘を受けることが多いようです。私がこのブログで書いている記事もチェックされると... 怖いです。
(メディア学部 寺澤卓也)
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