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食とか数とか (5)

2022年1月28日 (金) 投稿者: メディア社会コース

食品表示を話題にしていますが、アレルギーはじめ健康に不安がある人にとっては切実です。

食品にアレルギーをひきおこす物質であるアレルゲンを表示するのは当然でしょう。食品によるアレルギーは、よく知られているアナフィラキシーショックなど重篤になりやすいからです。

アレルゲンとして、表示が義務付けられている特定原材料になっているのは、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、ピーナッツの7品目、表示が勧められているものが、牛肉、豚肉など21品目あります。
おいしそうなものが並んでいますが、それは、アレルゲンは主にたんぱく質で、たんぱく質やそれを構成しているアミノ酸がうまみの元だからです。

一方、昨日も述べた栄養成分で、普通にカロリーといっている熱量や、それを産生するもとになる、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素の量、食塩相当量に換算したナトリウムを表示するのは、糖尿病・腎臓病や高血圧などのある人や予防したい人に利用してもらうためということから始まったようです。

健康と食への関心が広がった現在では、多くの人が栄養成分表示を当然として受け取っているために、その表示やもとになるデータベースは多くの知見にもとづいて内容が更新されています。
(メディア学部 小林克正)

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