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卒業研究を通じた成長

2022年1月22日 (土) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。

先日の記事でも書いたように、2021年度のメディア学部卒業論文の提出(オンライン)締め切りは1月20日でした。私の研究室でも当日の昼くらいにはほとんどの学生が提出を終え、17時の提出期限ぎりぎりとなったのはほんのわずかでした。

提出にあたり、各学生は事前に指導教員から提出のOKをもらう必要があります。私の研究室では例年、年末から論文チェックを数回行って、年明けの提出ギリギリまで論文の質を高める作業を行います。ですからOKが出るのは締切前日か当日です。ほとんどの学生は長い論文を書いたことはありませんから、12月のうちに論文構成から文体、基本的な論文のルール、必要なWordの機能などを示すところから始めます。そして、各自の目次をだいたい決め、書けるところから書いてもらうという方式をとっています。

チェック用に提出された論文を見て指示を出しますが、短期間にこの作業を繰り返している間に、個々の学生が成長していることを毎年感じます。論文では明確な論理展開が求められ、一つ一つのことに根拠も必要です。したがって、研究もそのように進める必要があります。これは慣れていない人にとってはとても「めんどくさい」作業です。しかし、それを考慮して論文を仕上げていく過程で自分のやってきたことがどんなことか、もっと他の方法やできることがあったのではないかと各自が考えるようになっていることがわかります。(本来なら半年くらい前にそうなってほしいのですが、全員にそれを求めるのはいろいろ無理もあります。)もちろん、大外れにならないようにアドバイスするのが指導教員の役割ですから、破綻は避けつつ、それぞれの考えを尊重して一緒にゴールまで走ります。

各自の研究の達成度は違いますが、それでも、各学生が本人なりにそういう考え方ができるようになり各自の「正解」が見えるようになってくれたことは大きな成長だと思います。社会に出たら考え抜いて正解を出すことが求められます。卒業研究の経験がそれに少しでも役立てば大変うれしく思います。

(メディア学部 寺澤卓也)

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