この2年間のオンライン授業を効果的にするために利用したメディアの力とデザインの力 PART1
2022年2月28日 (月) 投稿者: メディア技術コース
新しいメディア学の研究テーマに取り組んでいる健康メディアデザイン研究室の千種(ちぐさ)です。人体を健康メディアとしてとらえメディアを活用して自らの健康をデザインするための研究を行っている研究室です。
このコロナ禍のオンライン授業の時期に世の中は激変していましたが、千種担当の授業科目の中にも激変した科目もあります。講義科目3、演習科目9、ですが総じてオンライン授業になり、いきなり学生の顔も見えなくなり、声も聞こえなくなった2年間でした。ということで従来どおりの授業をしていては学生との距離がかなり遠くなってしまい、結果、学修効果も著しく低減することになります。
そこで千種が活用したのはメディアの力とデザインの力でした。
まずメディアの力という部分では、オンライン会議ツールとして有名なzoomを新しいオンライン授業ツールとして利用して、学生との距離を知事メルことです。授業によっては撮影した動画と課題を提示してレポートを課し、学生は都合の良い時に受講してレポートを提出するオンデマンド授業もありましたが、千種の場合は、少しでも学生との距離が近くなるよう全て学生も教員も同時に授業に参加するリアルタイムで実施しました。そして、講義科目と演習科目で少し違いを出した授業スタイルがほぼ確立した2年間でした。
講義科目の場合は、授業前の準備段階で、全員が有している前提知識だけで想像がつくある概念の課題を用意して、さらに100人程度の学生を10~20人程度に等分割できる、その概念を説明する一段階低いレベルのキーワードを等分割数分用意します。例えば「自動車について調査してまとめさい」というある概念の課題を用意したとすると、その一段階低いレベルの(細分類した)キーワードとは「ガソリン自動車」「電気自動車」「自動運転自動車」などです。これらは自動車という概念の細分類したキーワードで、どのキーワードも自動車という概念を示すものです。
そして授業中にGoogle SlideというMicrosoft PowerPointというプレゼンツールのGoogle版を使用してのグループワークを実施します。