« 卒研 Smart-IM:学生の研究(2) | トップページ | 卒研 Smart-IM:学生の研究(4) »

卒研 Smart-IM:学生の研究(3)

2022年2月17日 (木) 投稿者: メディア社会コース

今回紹介する研究は、2年前の2019年度のもので、研究テーマは「日本酒インバウンドを促進するモバイルラーニングコンテンツの開発」です。当時は外国人旅行者がうなぎ上りで増えていました。この研究に携わった学生は、そのような背景を受け、増え続ける外国人に日本酒の魅力を伝える電子教科書を作ることに着手しました。いきなり日本酒という題材が出てきましたが、言うまでもなく、これは学生自身が日本酒が好きだったからです。

この電子教科書“E-Book of SAKE”は、複数の蔵元の監修のもと、InDesignで開発が進められました。主な学習単元は、「生産工程(Production)」「種類(Type of SAKE)」「選び方(How to choose)」「楽しみ方(How to enjoy)」「飲み方(How to drink)」の5つです。なお、語学留学経験のあるこの学生は、日本語版と英語版の両方を制作しました(下図は英語版)。

訪日外国人20人(国籍:オーストラリア、ニュージーランド、中国、インドネシア、マレーシア、etc.)に対して、この学生がiPadを用いて評価実験を行ったところ、概ね高評価でした。興味深かったのは、インドネシアやマレーシアなどのお酒を飲まないイスラム圏の人々も関心を持っていた点です。彼らもノンアルコールのビールや日本酒を飲むそうで、ノンアルコール版での開発に期待を寄せていました。 

 

Ebook_of_sake_2

文責: メディア学部 松永

   (2022.02.16

在学生向け」カテゴリの記事

研究紹介」カテゴリの記事

« 卒研 Smart-IM:学生の研究(2) | トップページ | 卒研 Smart-IM:学生の研究(4) »